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参戦4年目で初勝利 キューのオリジナルキャップには“1試合限定スポンサー”も

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 最終日(30日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)

日本ツアー本格参戦4年目、アンジェロ・キュー(フィリピン)の初勝利は台風24号上陸の直前に決まった。首位に1打差からスタートし、6バーディ、ボギーなしの「66」。通算17アンダーで後続に2打差をつけて待望の瞬間を迎えた。

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「雨の中でのプレーは好きじゃない。アジアンツアーなら雷が来るから中断するけど、日本ではそうはいかない…」。台風24号が東海地方に近づき、コースには朝から小雨が落ちた。軟らかいグリーンで上位はバーディ合戦を展開。キューは最終組のひとつ前で終盤、2009年「全米プロ」王者のY.E.ヤン(韓国)と激しく争った。

互いに15アンダーで迎えた後半16番(パー3)、ヤンより遠い6mのバーディパットを前に、「入れてプレッシャーをかけよう」と勇んでねじ込んだ。さらに続く17番でも2mのチャンスを生かして2連続バーディ。立て続けのパットミスでパーを並べたメジャー王者を退け「本当にうれしい。まだ実感がないよ」と、まんまるの顔で笑った。

2010年までにアジアンツアーで3勝をマークし、2015年から日本ツアーで飛躍を目指してきた。それでも同年6月の「ISPSハンダ グローバルカップ」でプレーオフ負け。その後はタイトルに縁がなかったが、母国の友人であり、コーチでもあるボン・ロペスさんも、いつもポジティブであることを教えてくれる。「日本の宅配便サービスは最高。アジアで回る時はいつもキャディバッグを持って移動しなくちゃいけないからね」。元プロゴルファーのトレーシー夫人、2人の子どもをマニラに置いての転戦生活も、やめる理由がなかった。

本名のQUEは母国で「ケ」と発音する。スペイン語では「何(?)」の意味にあたり、分かりにくいという理由で、アジアンツアー時代から仲間にキューと呼ばれてきた。近年はファンに親しみを持ってもらえるよう、日本語の入ったオリジナルキャップを複数作成。今週選んだ白地に緑のデザインが入ったモデルは、東海漬物「きゅうりのキューちゃん」を勝手に意識して東海地方限定で着用してきたものだ。

独自の試みは最近、関係者の間で知るところとなり、3週後の「マイナビABC選手権」では“1試合限定”でスポンサーがつくことになった。大阪に本社を置き、中国・上海やシンガポール、マレーシアでも展開するスクリーン印刷業・メッシュ株式会社のロゴが入る。

目の覚めるような明るい色の服が好き。「コースのどこにいても、見る人が誰だかわかると思うから」というのが理由だ。「ゴルフはプレーできる限り、やめる必要がない。1年に1回、勝つことを目標にして、日本ではオールドルーキーとして、これからも頑張っていきたい」。サービス精神旺盛な39歳が日本のウィナーズサークルに新たに加わった。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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