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“魔の16番”で魅せた がけ下からチップインのパグンサンも首位浮上

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 3日目(29日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)

通算9アンダー2位から出たジュビック・パグンサン(フィリピン)が6バーディ、3ボギーの「69」で回り、通算12アンダーとして池田勇太と首位を分け合った。ビッグプレーは名物ホールの16番(パー3/195yd)。奇跡的なパーセーブで優勝戦線に残った。

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三好で“魔の16番”とも言われる終盤の難所。ツアー初勝利を狙うパグンサンは4Iでの第1打をグリーン左、7mの高低差があるがけ下に落とした。「やってしまった…と思った」。2打目は6Iで木の間を抜こうとしたが、跳ね返って自分の10ydほど後方に。「ダブルボギーで上がればいい」と言い聞かせ、SWで高く上げた第3打はグリーンエッジに落ち、ラインを伝ってカップに転がり込んだ。

「歓声が上がりましたけど、まさか入ったとは思わなくて」と本人もびっくり。「ミラクルショットのおかげで気持ちをつなげることができた」。この16番では昨年、スンス・ハン(米国)が同ホールワーストの「11」をたたいた。大トラブルを免れたパグンサンは、最終18番をバーディフィニッシュ。「初優勝がかかっているけれど、深く考えずに自分のゴルフに集中したい」と満面の笑みで残り18ホールに向けて意気込んだ。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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