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ジャンボらに続く3番目の年少記録 池田勇太は節目の20勝

◇国内男子&アジアンツアー共催◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(23日)◇武蔵カントリークラブ・笹井コース(埼玉)◇7060yd(パー71)

首位から出た池田勇太は4バーディ、1ボギーの「68」で回り、2位に6打差をつける通算15アンダーで今季初優勝した。32歳275日のツアー通算20勝目は中嶋常幸、“ジャンボ”尾崎将司に続く3番目の年少記録。キャリアの通過点とした上で「自分を褒めたいし、関わってきたすべての人に感謝したい」と述べた。

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序盤の分かれ目はボギー発進後、最高難度の2番パー4(512yd)だった。「今週はフェアウェイからつけられる自信がある」。5Iで3mに落とし、この日同ホール唯一のバーディを奪った。ダブルボギーをたたいた張二根(韓国)に3打差をつけた。「ラフの深いコースは、技術力の差が出る」とその後は寄せ付けなかった。6番(パー5)に3つ目のバーディを獲り、「後続も崩れていた。ここで勝てると思った」と独走した。

スタート前から終始、笑顔で穏やかな雰囲気。前週「ANAオープン」は北海道地震の影響で中止になり、16日(日)に大会中継のかわりの番組に出演するため当地を訪れた。被災地を目の当たりにし、「ゴルフは勝負の世界だから、明るく振舞おうと考えたわけではない。ただ、自然体の中でそういう表情になったのかもしれない」。スタート前も、1番のボギー後も、観客の声援に言葉を返す。パットをそらすと、足がつっかかったようなリアクションで何度も笑いを誘った。

「明るい話題を我々が提供しないといけない。僕らには何ができるのか」。その思いは、今も昔も変わらない。3年前の今大会は茨城県の大利根カントリークラブ西コースで開催されたが、会場周辺は集中豪雨により水害があった。当時選手会長だった池田は、開幕前の練習日からクラブハウスの受付席に座り、選手たちに「賞金から一部をチャリティに回せないか」と頭を下げていった。

初優勝した2009年から10季連続での優勝は1973年のツアー制度施行後、4番目に長い記録。13年から3年にわたり選手会長を務めるなど多忙を極めたが、勝ち星を積み上げてきた。「若い時は勢いがあった。でも、今の戦い方を一生懸命に突き詰めるしかないから」と言葉に力を込めた。

20勝目の達成日数は、通算30勝を挙げた倉本昌弘を24日上回り、「マッシー(倉本昌弘)を超えられたのは、良かった。連絡しよう。ネタになるから」と親交のある先輩をいじり笑った。前半戦を海外のスポット参戦にあてながら、賞金ランキングはトップと約1400万円差の3位。「コンスタントに優勝争いをし、年内に2、3勝としていかないといけない」。16年以来となる2度目の賞金王や通算25勝で付与される永久シードも見える位置に来た。(埼玉県狭山市/林洋平)

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