ラタノン・ワナスリチャンのプロフィールと戦績
2018年 ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦・決勝)
期間:09/05〜09/09 場所:鳩山カントリークラブ(埼玉)
爽やかな笑顔がトレードマーク タイの新鋭が4強入り
◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦~決勝戦)準々決勝(7日)◇鳩山カントリークラブ(埼玉)◇7115yd(パー72)
準々決勝を終えて2人のタイ勢がベスト4に勝ち進んだ。そのひとりが、日本では無名に近い23歳のラタノン・ワナスリチャン。準決勝では同郷のタンヤゴーン・クロンパとの対戦が決まり、「仲がすごく良いので一緒に戦いたくないけれど、しょうがないですね。あしたも普段通りにプレーしたいです」と話す、爽やかな笑顔が印象的だ。
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主戦場とするアジアンツアーで2012年にプロ転向。15年に同下部ツアー、17年に同レギュラーツアーで初優勝を飾るなど順調にキャリアを築き上げてきた。近年は「日本でプレーしたい」という希望を抱き、積極的に日本のQTに出場している。これまで3回の挑戦はいずれも失敗に終わったが、今季は「レオパレス21ミャンマーオープン」で5位、「パナソニックオープン」で4位に入るなど、限られた日亜共催競技で活躍。賞金ランキング53位につけており、高額賞金がかかる今大会でさらなる上積みを狙って来日した。
今回が初めてのマッチプレー大会となるが、「普段よりも気をラクにしてプレーできる」とフォーマットとの相性は抜群だ。1回戦で竹安俊也、2回戦で武藤俊憲、3回戦で前週「フジサンケイクラシック」を制した星野陸也、4回戦でスンス・ハン(米国)に勝利。そしてこの日の準々決勝でデービッド・ブランスドン(オーストラリア)を1アップで破り、破竹の勢いでトーナメント表を勝ち上ってきた。
グリーン周りからのチップショットを一番の強みに挙げる。とくに終盤の粘り強さが目立ち、2回戦以降は4マッチ連続で18ホール以上の接戦を制してきた。微笑みの国から来た伏兵が、104人の頂点に立つ可能性も十分だ。(埼玉県鳩山市/塚田達也)