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木下裕太が初シードに前進 涙をこらえて準々決勝へ

◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦~決勝戦) 4回戦(6日)◇鳩山カントリークラブ(埼玉)◇7115yd(パー72)

ツアー未勝利で32歳の木下裕太が、前年大会2位のリュー・ヒョヌ(韓国)を6&5(5ホールを残して6アップ)で破りベスト8に進出した。プレーを振り返る途中で「やっぱり、これに勝てば初めてのシード権が…」と言葉を詰まらせ、あふれ出しそうな涙をグッとこらえた。

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学生時代はナショナルチームに選ばれるなどトップアマとして活躍した。プロ転向2年目の09年には下部ツアーで初優勝を飾ったが、以降は低迷するシーズンが続いた。7度目の挑戦となった16年のファイナルQTで、はじめてトップ35に入りレギュラーツアーに昇格。今季は8月の「RIZAP KBCオーガスタ」でキャリア最高の7位タイに入るなど、上位争いに加わる回数も増えてきた。

最新の賞金ランキングは63位。ベスト8進出により最低750万円の加算を決め、自身が初シードの目安とする1500万円まであと約85万円とした。「高額賞金なので、この試合にかけていた。2回勝てればシードに近づくと思っていたけど、ここまで勝てるとは正直、思っていなかったです」。想像もしていなかった4つ目の白星により、「初シードがジワジワと見えてきた」と目頭を押さえた。

長くメンタルの弱さに悩んできた。「気持ちが逃げてしまう。お金のことを気にしすぎると上手くいかず、QTも失敗が続いた」。そんな自分を変える転機となったのが、初めて通過した16年のファイナルQTだった。「『これでダメなら(ゴルフを)やめる』と周りに言うことで自分を追い込んでいった」と、退路を断つ覚悟を決めて課題を乗り越えた。

あすの準々決勝は、1つ年上で同郷の池田勇太と対戦する。池田とは、千葉県内のジュニアスクールで練習をともにした仲だ。「小学生の頃から憧れる大先輩なので、胸を借りるつもりで頑張りたい」と心待ちにする。104人の頂点に立つまであと3勝に迫り、「そこも見てやらないとダメだと思っています」。最高のうれし涙は、まだ先に待っている。(埼玉県鳩山町/塚田達也)

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2018年 ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦・決勝)



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