早くも開花した大器 星野陸也は“経験”を糧に急成長
2018年 ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦・決勝)
期間:09/05〜09/09 場所:鳩山カントリークラブ(埼玉)
飛び過ぎて…初優勝あけの星野陸也は3回戦負け
◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦~決勝戦) 3回戦(5日)◇鳩山カントリークラブ(埼玉)◇7115yd(パー72)
「あー、負けた」。3日前の初優勝から開口一番、注目の22歳は深いため息をついた。前週の「フジサンケイクラシック」でツアー初優勝を飾った星野陸也は3回戦でラタノン・ワナスリチャン(タイ)に1ダウンで敗退し、最終18番までもつれ込んだ接戦を落とした。
<< 下に続く >>
前週はショットが冴え渡り、難関・富士桜カントリー倶楽部の大会コースレコードを更新する通算16アンダーをマークした。後続に5打差をつけて大器の片鱗を見せつけたが、この日は「アイアンの距離感がぜんぜんダメだった」とそのショットに苦しんだ。
中でも苦労したのが、チャンスに結び付けるショートアイアンの精度だ。高地でプレーした前週から約1000mの標高差も距離感を狂わせたのか、フェアウェイからなかなかピンに絡まない。今週は平地で打つ通常のアイアンの番手に戻したが、「いつもより5ydから10ydは飛んでいた」と飛び過ぎるショットに首をひねるホールが続いた。
惜敗は喫したが、中盤では周囲をうならす1打も披露した。9番(パー5)では、フェアウェイからの2打目を5Wでピン左1.2mにつけるスーパーショット。相手がギブアップして2アップのリードを築いたが、後半はアイアンの不調が「ドライバーにも来た」とティショットにも悪影響を及ぼし、終盤に逆転を許してしまった。
3回戦で早々と姿を消したが、あすは17位タイ決定戦が控えている。「しっかり勝って、自宅でゆっくりトレーニングをして、来週に向けて調整したいと思います」。疲労との戦いも続く中、次週につなげる有終の締めくくりとしたい。(埼玉県鳩山町/塚田達也)