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最後は1mのパットが外れ…時松隆光は無念の逆転負け

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(3日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

3連続バーディスタートから一転、時松隆光は上がり2ホール連続ボギーで初のメジャータイトルを取り逃した。最終18番は1mちょっとのパーパット。カップ左を通り抜けた球を、時松は呆然と見送った。

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前組の市原弘大が、18番でチップインバーディを奪って首位に並んだ歓声は、18番ティの時松にまで届いていた。それでも、得意のフェードボールでフェアウェイをキープ。2打目は「190ydちょっとのアゲンストで5I」。手前のバンカーも寄せワン可能という決断でピンを狙い「これ以上ないショット」だったが、わずかに届かずバンカーに吸い込まれた。

今週は長いパットも、短いパットも、ことごとくカップへと沈めてきた。最後のパットも打った瞬間は「入ったと思った」という感触だった。「何かがまだ足りないですね」と答えを探すように視線を落とした。

悔やんだのは、6番(パー5)のセカンドショット。左ファーストカットから3Wでグリーンを狙ったが、右からの風にもあおられて左OBへと消えていった。直前には1Wで打つ素振りも見せており、「直ドラだったらOBはしていなかったと思います。振りにいったら、引っ掛かりました」と勢いを止めてしまった想定外の一打を悔いた。

それでも、今大会終了時点の賞金ランキングで1位に浮上し、「全英オープン」出場権を獲得した。表彰式に呼ばれると、隣で勝者の市原を「何とも言えない気持ちで見ていた」という。「改めて痛感するものがありました。でも、『自分がいずれあそこに』という気持ちにはなりました。まだ緊張に打ち勝つというのが全然足りない。(パターなど)ちっちゃくなればなるほど、そういう心の揺らぎでちょっとずれると思う」と悔しさを噛みしめた。

「でも、そういうのが勉強になると思う」。負けることもまた勉強。時松は敗戦を正面から受け止めた。(茨城県笠間市/今岡涼太)

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