48歳の藤田寛之も谷口徹のメジャー制覇に感銘を受けたひとり

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 事前（16日）◇小野東洋ゴルフ倶楽部（兵庫県）◇7124yd（パー72）

前週の「日本プロ」を史上最年長となる50歳で制した谷口徹は、宮本勝昌や田中秀道などベテラン勢からも多くの祝福を受けたという。48歳の藤田寛之もそのひとり。「メールで“おめでとう”みたいなことは送りました。その姿を見て、もう少し頑張ろうと励みになりましたね」。

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来月16日に49歳の誕生日を迎える。3勝を挙げた2014年を最後に優勝から遠ざかり、近年は肩の故障にも苦しんできた。その中でもレギュラーツアーの上位に顔を出し、年齢の壁と戦い続けることの難しさを知るだけに、1歳上の先輩が果たした偉業に誰よりも感銘を受けた。

「この年になると気持ちがね。アクセルは踏んでいるけど、なんでこんなにスピードが出ないの？という感じだから。谷口さんもそう感じている。だから、よりすごいし、意味がある。尊敬に値します」。

あえて“刺激”という言葉を使わないのは、「この年齢になると、負けたくない、オレもやるぞ、という若いころの気持ちになることは難しい」から。張り合う気持ちは湧かないけれど、藤田が「目標にしてきた」という50代での優勝に向けて光明を見せてくれた。だから“励まされた”のだという。

今季については「まずはシード権。その中で1つでも多く優勝争いをして、サポートしてくれている方たちに感謝の気持ちを表したい」と話す中年の星。本当に目指すものは、まだ先にある。（兵庫県小野市／塚田達也）