Y.E.ヤンが4打リード 今平周吾と石川遼が2位浮上
2018年 中日クラウンズ
期間:04/26〜04/29 場所:名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知)
老いてもなお強し Y.E.ヤンが貫録の逆転V
◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(29日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)
メジャーチャンピオンは老いてもなお強かった。2打差の9アンダー2位から出たY.E.ヤン(韓国)が5バーディ、2ボギー、4日続けて「67」で回り通算12アンダー。2位に4打差をつける逆転優勝を飾った。2009年の「全米プロゴルフ選手権」王者は、欧州ツアー「ボルボ中国オープン」と韓国ツアー「韓国オープン」を制した2010年以来、日本ツアーでは12年ぶりの勝利を挙げた。
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最終組でスタートし序盤2番(パー5)での3パットボギー。動揺しかねないフロントナインでの手痛いミスにも、ヤンは「あれで逆に集中力が高まった」という。
2つ目のボギーをたたいた10番で同組の上井邦裕にひっくり返されたが、2.5mの下りのパットを沈めた11番から2連続バーディとしてすぐに逆転した。最終18番では8mの高速ラインをカップにぶち込んでバーディ。「強すぎた。入らなかったら2、3mはオーバーしていた」と安堵感も込めたガッツポーズで締めくくった。
優勝から遠ざかった8年を「長かった」と表現した。欧米ツアーのシードを失ったアジア勢唯一のメジャー王者は昨年、日本ツアーの出場権を得るべく予選会に参加した。学生アマや若手プロたちに交じって2次から挑戦し、最終(4次)ではトップ通過してみせた。
12年ぶりに戻ってきた日本ツアーを、46歳は「距離が欧米よりも短い。一方で(高額な)賞金が魅力的でもある」と評する。一方では、厳しい海外ツアーと比較して「欧米には(賞金総額)700万ドル、800万ドルといった試合があり、選手一人ひとりの集中力が高まる場所でもある」と投げかけた。
今大会は3日目に、今後米ツアーに本格参戦する小平智と一緒にプレー。「アイアンもドライバーもパターも上手。また優勝して、松山英樹のような選手になるかも」とエールを送った。自身は今後、次週の韓国ツアーを含め、出場資格のある米ツアーの大会にスポット参戦するつもりだが、主戦場は日本となりそうだ。「今のところ欧州ツアーに行くつもりはない。(日本で)考えていたよりも早く1勝できた。あと2勝、3勝はしたい」と、意欲はさらに高まった。(愛知県東郷町/桂川洋一)
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