小平は”まさか”の宮里優作に応援の言葉。その真意は？

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目（2日）◇東京よみうりカントリークラブ（東京）◇7023yd（パー70）

賞金ランク1位につける小平智は、ムービングデーの3日目、に「73」とスコアを落として24位と低迷し、首位の背中は遠くにかすんだ。その一方、優勝で逆転賞金王となる宮里優作は、最終日を前に首位に立つ。小平にとっては苦しい状況だが、「優作さんが優勝した方がいい。個人的には応援しています」と、宮里に驚きのエールを送った。

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「選手会長でもある優作さんが、優勝して獲るのが一番良い形。そういう状況がぜったい絵になるし、ゴルフ界が盛り上がる。逆に優勝できなくて僕に下りてくるのは、棚ぼたじゃないけど人の力で勝たせてもらうようなもの。それが絵になるかというと、そうじゃない。それに、僕には僕で“マスターズ”という目標がある」

現在、小平の世界ランキングは53位。今週と2週間後の「インドネシアマスターズ」を経て世界ランクを上げ、年末時点で50位以内に入ることが目標だ。「僕は賞金王でも、そうじゃなくても、来年マスターズに行けたら、今年1年良かったなと思える。最後までどん欲に食らいついていきたい」と、オーガスタの舞台について語る言葉は熱い。「あすも、上に行かないと（世界ランクが）下がってしまう。少しでもポイントが欲しい」

今週は「今年一番1Wショットが良くないし、それがアイアンにも影響している」と、得意のショットがぶれている。大きな夢の実現のためにも、最終日は無駄にできない。（東京都稲城市／今岡涼太）