岩田寛 10年来の相棒との“一時離別”がもたらすもの
2017年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント
期間:11/23〜11/26 場所:Kochi黒潮カントリークラブ(高知)
岩田寛が4打差4位に浮上 10年来のキャディと再タッグ
◇国内男子◇カシオワールドオープン 3日目(25日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)
バーディ合戦が展開されたムービングデーに岩田寛が静かに優勝争いに加わった。初日から「70」、「71」とアンダーパーを並べ、この日は5バーディ、1ボギーの「68」をマーク。単独首位の時松隆光には4打差の通算7アンダー4位タイだ。
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10位タイから出た前半アウトはスコアを伸ばせずハーフターン。10番(パー5)で2オンに成功しながら、イーグルパットを「すごいミスで」2mオーバー。その返しをねじ込んだところから、岩田は上位戦線に再び躍り出た。15番からの上がり4ホールで3バーディ。「(状態が)悪いなりにきょうのスコアになったのは良かった。頑張りました」とニコリともせず言った。
今週、岩田のバッグを担ぐのは新岡隆三郎キャディ。約10年にわたってタッグを組み、ここ2年は米ツアーでも旅をしたが、10月に一時的にコンビを解消。「僕が、甘えている部分があって」と、ここ数週間は別のキャディとプレーしたが、シーズンの最終局面で再びオファーした。
タッグ再結成についての意図も、感慨についても、岩田は「うん。特にないです」と、つれない。来年以降の動向も現段階では不透明。それでも、ふたりの関係性を見てきた周囲の人々にとってはなんだか“しっくりくる”。「優勝のチャンス? 自分ではまったくない。不安があるし、粘ることしかできないんで。今は」。そう言い残して一緒に練習場へ歩いていくさまも、なんだかしっくりくる。(高知県芸西村/桂川洋一)
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