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「1Wは良い形に」松山英樹は想定外?の首位と2打差

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(16日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎) ◇7027yd(パー71)

初日を4アンダー4位で終えた松山英樹は、メディアセンターに設けられた記者会見用のひな壇に現れると、ぐるりと首を回して背後の速報ボードを眺めた。最終ホールを残したブルックス・ケプカはその時点で7アンダー。「3打差、バーディを獲られても4打差なので、そんなに悪くないスタートだと思う」と納得した直後、ケプカが最終9番をボギーとして、首位との差は想定外の2打となった。

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大会初日としては、ここ7年で最多となる3810人のギャラリーが訪れた。「ジャンボ頑張れ!」という野太い声に対抗するように、「英樹、頑張れ!」と女性ファンも声を張り上げる。

1イーグル3バーディ、1ボギー。この日のハイライトは前半18番(パー5)のイーグルだった。1Wで310yd付近まで運ぶと、残り226ydは4Iでピンをかすめて上7mのカラーへ。これを1パットで沈めると、左手に持ったパターを、貫禄を見せつけるように高々と持ち上げた。

「悪いところもあれば、良いところもある。18番のティショットとかはすごく良かったけど、朝イチとか最終ホールは曲がっている。もうちょっとかなと思うけど、まあ1Wに関しては良い形で来ているのかな」と、完璧主義の松山にしては口も滑らかだ。

「パットは良かったけど、後半は少し違和感があった。新しいことにもチャレンジしなきゃいけないと思うし、そういう意味では課題が残る。アイアンもアプローチに関しても同じような感じ。そこをしっかり修正できれば」と続けたが、言葉から伝わってくる雰囲気はポジティブだ。

こんなときこそ、松山のゴルフに対する考え方が鮮明になる。

「アイアンもきょうは全然良くなかったけど、どれくらい修正できるか。1Wからパターまでどうつなげていくかが大事。1Wはいまのままで、他のものをしっかり状態を上げられたら、少し面白いかなと思う」というのが1つのポイント。

「きのうに比べたら良くなってきているけど、ただ良い日もあれば、悪い日もある。その幅を少なくするためにやっているので、あすから3日間で悪い日が来ても、どれくらいの幅で収まるのかなというのは気になる」というのがもう1つ。

細かいパーツの精度を上げつつ、全体の中で機能させる方法を考え抜く。そうして高めた全体を、長い期間で安定させる。松山の放つ1打1打が、その過程だ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

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