ソン・ヨンハンはただ一人アンダーパーでラウンド

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 3日目(4日)◇PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄)◇7005yd(パー71)

最大瞬間風速17.3m/s。風に向かって歩きにくく、傘がさせないほどの強風の中、全61選手中ただ一人アンダーパーで回りきった。4位から出たソン・ヨンハン（韓国）が4バーディ、2ボギーの「69」。通算7アンダーで首位に立った。

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「グリーンのコンディションがよかったと思います。風は後ろから吹くとスイングもできないぐらいでした。試合も出来ないかと思いましたが、出来ましたね。僕はローショットがうまいんです」。後半10番（パー5）で1mのバーディパットを沈め、14番では30ydのラフから58度のウェッジで20cmにつけてバーディ。27歳のイケメンが涼しい顔でホールアウトした。

日本ツアー参戦4年目となった昨年の「SMBCシンガポールオープン」で初V。そのまま優勝を重ねていくかに思われたが、そこから日本ではトップ10が9度と勝ちきれない試合が続いた。それでも今年5月の「SK Telecom Open」（韓国ツアー）で3位に入り「ゴルフはメンタルですね」と自信を取り戻したという。

日本語も上達中だ。この日もバッグを担いだ岡本史郎キャディを先生と慕い「ちょっと悪い言葉を覚えてしまっています」。わからない単語はスマートフォンですぐに調べて発音する。好きな日本食は「CoCo壱番屋」のカレーで「ホテルの近くにないから食べられていませんが、本当に大好きです」と笑った。

「プレッシャーもないし、あしたもひとつずつ頑張ります。優勝は運もあるし」。この日のフェアウェイキープ率は71.43％でもちろん1位。風を味方に最終日もスコアを伸ばす。（沖縄県恩納村／玉木充）