悪天候予報の最終日。中止になると時松の優勝だが…。

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 3日目（21日）◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース（千葉）◇7119yd（パー71）

台風21号の襲来に伴う悪天候の影響で、千葉県内で開催中の国内男子ゴルフツアー「ブリヂストンオープン」は36ホールで決着する可能性が出てきた。

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大会は初日の19日（木）が悪天候によるコースコンディション不良で中止となり、すでに54ホール競技に短縮されることが決定。21日（土）までに36ホールの予選ラウンドを終えたが、超大型の台風は週明けに本州に上陸する見通しで、22日（日）の関東地方は大雨、強風となる予報。18ホールで行われる予定だった決勝ラウンドは中止になることも想定されている。

日本ゴルフツアー機構（JGTO）の規定では、出場選手が36ホールをプレーした時点で競技は成立。優勝者および各順位、ランキングに加算される賞金が配分される。36ホール競技となったのは、1973年のツアー制施行後、計6大会。直近の2011年「フジサンケイクラシック」は初日が中止、2日目以降3日かけて36ホールを終えた。

今大会で最終日が中止となった場合、現在通算9アンダーで単独首位に立つ時松隆光が優勝する。3打差の3位タイにつけた重永亜斗夢は「68」をマークしたが、「可能性として、あした（最終日）がないことも考えられたので、できればトップで終えたかった」。同じ3位の今平周吾も「（最終日は）厳しいかな…と思ってやっていました。もう少しバーディが欲しかったですね。あしたは風が吹いてでもやりたい…」と話した。

大会はこの日、早朝からコース整備に全力を注ぎ、グリーン上に溜まった雨水を外に流すロールドライのスタッフを各ホールに設置し、競技を成立させた。JGTOによれば、あすの早朝の天候予測次第では、無観客で最終ラウンドを行う可能性もある。

ちなみに、仮に36ホールを終えて首位に複数人が並び、最終ラウンドが中止となった場合は、優勝者決定のプレーオフ（ホール・バイ・ホール／サドンデス）を同日に行う予定だった。JGTO規定では成立競技で優勝者を決める必要があり、遠藤誠ツアーディレクターはその場合、18番（パー5）の繰り返しで行うことを想定。同ホールのフェアウェイなどの状況でプレー続行が不可能と判断した場合は、17番（パー3）を使用する考えだったという。（千葉市緑区／桂川洋一）