リュー・ヒョヌが三つどもえのプレーオフ制し2勝目 小平智は惜敗
2017年 フジサンケイクラシック
期間:08/31〜09/03 場所:富士桜カントリー倶楽部(山梨)
無観客試合での初Vから5年 リュー・ヒョヌが心待ちした観客の喝采
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 最終日(3日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)
4打差を追ってスタートしたリュー・ヒョヌ(韓国)が2バーディ、ノーボギーの「69」とし、スンス・ハン(アメリカ)、小平智と首位に並ぶ通算3アンダーでホールアウト。18番で行われたプレーオフ1ホール目でただ1人パーを死守し、2012年「コカ・コーラ東海クラシック」以来となる5季ぶり、ツアー通算2勝目を飾った。
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5年前もプレーオフを制しての勝利だった。だがこの日と異なるのは、最終日が台風接近によるギャラリーの安全面を考慮した異例の“無観客試合”の中で実施されたことだ。今回は大勢のギャラリーから送られた声援や拍手などが「励みになった」と穏やかに笑い、2mのウィニングパットを決めた直後は大きなガッツポーズを繰り出して歓喜。周囲の大ギャラリーから、初めて耳にする喝采を浴びた。
そんな初優勝から2勝目まで、長い時間を費やした。優勝インタビューでは「くじけそうになるときが、いっぱいあった」と心情を吐露。韓国に残す長男のタスンくん(7歳)と長女のヒヨンちゃん(3歳)と毎日のように交わす会話を励みとしてきたが、そのぶん望郷の思いが日に日に増し、今季は強いホームシックにかかっていたことを明かした。
最後に家族と顔を合わせたのは約1カ月前。リューの移動の負担を考慮して、夫人が2人の子供を伴って来日したという。一家そろって親日家で、現在は家族を日本に移住させる計画も持ち上がっている。待望のツアー2勝目を手にした幸福の表情そのままに、そのときを待ち遠しそうに語った。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)
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