選手と選手会長。そのツアーへの献身ぶりには頭が下がる思いだ

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタ 最終日（27日）◇芥屋ゴルフ倶楽部（福岡）◇7151yd（パー72）

男子ゴルフを盛り上げたい！そんな熱意がヒシヒシと伝わってくる選手会長だ。今季2年目の大役を務める宮里優作は、最終日に4アンダー「68」をマークして通算12アンダー4位フィニッシュ。プレーとファンサービスを懸命に両立させる姿が印象的だった。

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この日のスタート直前。クラブハウスから1番ティに向かう宮里に、1人の中年男性が近寄ってきてサインを求めた。集中力を高めたいスタート前は、サインをもらうタイミングとしてはあまりふさわしいとは言えないが、宮里は嫌な素振りも見せずにさらさらとペンを走らせた。

ホールアウト後も、アテストを終えてクラブハウスに戻ってくるまでに200人近いファンのサインと写真撮影の求めに応じた。前日にはホールアウトから2時間待って、アプローチコンテストにも参加した。選手会長としてメディアへの対応も常に律儀だ。

選手を代表して、多くの雑務や責任を引き受けながら、賞金ランキングではトップのチャン・キムを約550万円差で追う2位につける。いまだかつて、選手会長で賞金王を獲った選手はいない。（福岡県糸島市／今岡涼太）