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勝利の舞「カチャーシー」 宮里優作が地元に捧げたメジャーV

◇国内メジャー初戦◇日本プロ選手権 日清カップヌードル杯 最終日(14日)◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇7217yd(パー72)

「沖縄で勝ちたかった」。優勝インタビューで目に浮かんだ涙には、ようやく恩返しを果たした故郷への思いがいっぱいに詰まっていた。最終ラウンドを2打差の2位から出た宮里優作が8バーディ、2ボギーの「66」をマーク。後続に3打差の通算12アンダーで完勝し、2013年「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に続く2つ目の日本タイトルを自身初の2試合連続優勝で決めた。

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バーディを奪うたびに、周囲からギャラリーの指笛が鳴り響く。「最高。本当にありがたい応援だった」。地元の熱烈な応援に応えるように、2打差を追う谷口徹に序盤からプレッシャーをかけた。出だしの1番で4m、2番で2mのチャンスを決めて首位に並ぶと、4番のバーディで早々と単独トーナメントリーダーに躍り出た。5番、6番でも伸ばし、後続とのリードはまたたく間に3打へ。逆転された谷口も「ショットもパットもうまかったし、安定感もあった」と白旗を振った。

2012年に同じ沖縄県で開催された「日本オープン」では、最終日を首位と3打差で迎え、4位で終戦。「もう忘れていた」と振り返るが、ツアー初優勝をメジャーで飾るチャンスを地元で逃しただけに、失望は少なくなかったはずだ。「(その後)優勝したことで、余裕も出てきたと思う。きょうは、とにかく一生懸命。沖縄と相性がいいと疑わずにプレーした」。両親や妹の宮里藍、兄の宮里聖志が見守る中で、5年前の借りもしっかり返した。

優勝を決めて18番グリーンを降りる際、「やろうと思っていなかったけれど、急に出てきた」と、沖縄の喜びの踊り『カチャーシー』を披露した。「いつも本当に感謝している」という地元ギャラリーへの最高のパフォーマンス。6344人の観衆とはこの日、最後まで一体だった。(沖縄県名護市/塚田達也)

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