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賞金王へ一歩前進 池田勇太、先輩気遣い首位キープ

◇国内男子◇カシオワールドオープン3日目(25日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

優勝すれば賞金王を決める可能性がある池田勇太が、3日目を終えて単独首位の座をキープした。7バーディ、2ボギーの「67」と伸ばし、2位に1打のリードをつける通算13アンダーでホールアウト。最終18番(パー5)で1m強のバーディパットを確実に決めて、初の賞金タイトルにまた一歩前進した。

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前半3番では、2段グリーンの下から15mをねじ込んでバーディ先行。右腕を高く突き上げるガッツポーズで、チャージの口火を切った。5番、6番とボギーをたたいたが、直後の7番(パー5)から2連続で伸ばして息を吹き返す。後半も3バーディを重ね、首位を一度も譲ることなくムービングデーの主役を担った。

優勝争い、賞金王争いの渦中にいながら、この日は同じ最終組でプレーした正岡竜二を気遣いながらのプレーだったという。正岡は現時点で来季シード圏外にいる、東北福祉大の2つ先輩。練習ラウンドや食事をともにすることも多い、気心の知れた良き友人でもある。「竜二さんがやりやすくするには、どうすれば良いのかずっと考えていた。僕もゴルフをやっているわけだし、かなり難しかったです」。例えば会話の量やタイミング。「集中させるべきなのか、どうなのか。スコアにつながるようにコントロールしながらやっていた」と明かした。

そんな池田も、終盤は先輩のプレーに引っ張られた。正岡が16番、17番と連続で伸ばし、「最後(18番)は自分自身にも気合いを感じた」と2人ともにバーディフィニッシュでホールアウト。正岡も1打差の2位に食らいつき、あしたの最終日は、同じ最終組で優勝を争うライバルとなる。「僕も、竜二さんも頑張れたら。とにかく優勝すること、良い優勝争いをすることだけを意識して頑張りたい」。先輩との初めての頂上決戦を楽しみながら、栄冠への道を切り開く。

なお、池田が次週の最終戦を待たずして賞金王を決めるには、池田が優勝し、ランク2位の谷原秀人が11位タイ以下で終えることが条件。谷原はこの日「66」と伸ばし、通算7アンダーの7位タイに浮上した。(高知県芸西村/塚田達也)

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