谷原秀人が今季3勝目、賞金トップ浮上 池田勇太とのPO制す
2016年 HEIWA・PGM選手権
期間:11/03〜11/06 場所:総武カントリークラブ 総武コース(千葉)
故郷が沸いた!谷原秀人の“広島ウィーク”
◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 最終日(6日)◇総武カントリークラブ 総武コース (千葉)◇7214yd(パー70)
「ギャラリーのみなさん、楽しんでくれましたかー?」。優勝インタビューで谷原秀人は開口一番、18番グリーンを取り囲んだ観衆にそう呼びかけた。最終日の来場者は前年から約1000人増の4876人。賞金王レースを演じる池田勇太とのプレーオフを制して、今季3勝目、ツアー通算14勝目をマークした。
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「ファンのみなさんが、少しでも感動してもらえるようなプレーをこれからも続けていきます」と、優勝インタビュー、優勝会見で何度も口にした谷原。「僕には小さいことしかできないけど、ギャラリーや多くのファンが大会に来て良かったと思ってもらえたり、来てくれた1日の中で感動を与えられたらと思うので、一生懸命にやるしかない」と意を決したように話した。
その背景には今週、プロ野球・広島カープで現役を引退した黒田博樹投手の存在があった。谷原は初日のラウンド後、黒田投手を特集したテレビのドキュメンタリー番組を見て、その生き様に感銘を受け、2日目に猛チャージを見せて優勝戦線に名乗り出た。「年間3勝をこの歳になって挙げることができて本当に嬉しい。今週は黒田さんのおかげで、自分が今ここ(優勝会見の席)にいると言っても過言ではない。彼の生き様を知って、僕の気持ちも変わった」。故郷・広島のスーパースターの影はこの最終日も、最後まであきらめないプレーを支え続けた。
この秋はカープのリーグ優勝、黒田の引退と広島の野球の話題が盛りだくさん。ゴルフも谷原のほか、前日5日(土)には千葉県で開催された国内シニアツアー「富士フイルムチャンピオンシップ」で同郷の田村尚之がツアー初優勝を飾った。
49歳でプロ転向した異色の経歴を持つ田村とは、谷原がジュニア時代からアマチュアの大会で一緒に出場していたという旧知の間柄。「広島の人が勝ったと思って見ていた。田村さんは賞金4位。一緒に3ツアーズ(12月の国内ツアー対抗戦・Hitachi 3Tours Championship)に出られたらなぁ」と祝福した。故郷・広島が沸いた1週間、最後は自身の優勝で華を添えた。(千葉県印西市/糸井順子)
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