賞金王争いの池田勇太、谷原秀人が上位発進 首位に飛ばし屋リー
2016年 HEIWA・PGM選手権
期間:11/03〜11/06 場所:総武カントリークラブ 総武コース(千葉)
3Wで300yd!首位発進は190cmの大男、心は繊細?
◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 初日(3日)◇総武カントリークラブ 総武コース (千葉)◇7214yd(パー70)
身長190cm、体重96キロの巨漢、31歳のウォンジョン・リー(オーストラリア)が難コースで、7つのバーディを量産。「64」でプレーして6アンダーとし、後続に2打差をつけてトーナメントを滑りだした。
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フェアウェイが狭く、林によってホールがセパレートされている総武カントリークラブ。ツアー屈指の飛ばし屋として腕を鳴らす選手にとって、ティショットを曲げれば致命的なミスを誘発するコースセッティングだ。
リーがこの日、ティショットで多用したのは3Wと2Iの2本。驚くのは、3Wの平均飛距離が「300yd」であることだ。ちなみに2Iのティショットの平均飛距離を聞くと「265yd」だった。では1Wでは?「今は1Wの調子が良くないから、3Wの方が飛んでいるかもね」。パワーの底力は計り知れない。
バーディホールは全て3m前後につける“完璧”なゴルフを展開。「きょうのラウンドは非常に満足している」と強面?な様相は一変、目尻を下げて人なつこい笑顔を見せた。
開幕前日は冬のような寒さで「ちょっと風邪気味」としながら、ニット帽にミトンを装着して練習場で1Wを振り回していた。痛み始めた節々に「歳は31歳だけど、体は60歳」と、ジョークも飛ばせるユーモアたっぷりの性格だ。
現在の賞金ランクは55位。「スタッツや、ランキングを気にする性格ではない。だって、良いプレーをすればついてくるものだから」。小さくて身近なゴールを積み上げれば、最終的に大きなゴールにたどり着ける、それがゴルフの信念だという。大きな体で心は繊細。でも本人曰く、ゴルフ以外ではなんの緊張感も、ナーバスさもないんだとか…。(千葉県印西市/糸井順子)
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