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進化を確信する逆転V 小平智が得たモンスターコース再挑戦の権利

◇国内男子◇ブリヂストンオープン 最終日(23日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦C(千葉県)◇7119yd(パー71)

3年前のリベンジへの思いが、初日91位からの逆転劇を呼び込んだ。首位と3打差の5位から出た小平智が5バーディ、1ボギーの「67」でプレーし、通算14アンダーで今季初優勝。2013年以来2度目となる世界ゴルフ選手権「WGCブリヂストン招待」(2017年8月)の出場権を獲得し、「打ちのめされた記憶を払拭したい」と語気を強めた。

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世界のトップ選手が集い、4日間予選カットなしで行われるビッグトーナメント。総距離7400ydのモンスターコース(米国オハイオ州/ファイヤーストーンCC)で一度もアンダーを出せず、通算13オーバーの下位で終えたことは今も苦い記憶として残っている。優勝して、再びあの舞台に戻りたい――。今週は、ファイヤーストーンへの再挑戦を「すごく意識していた」4日間だったという。

海外志向の強い27歳は、いつでも米国や欧州のツアーに挑戦できるよう準備を整えてきた。タフなコースセッティングに対応するため、オフはアプローチとロングアイアンの練習に注力。今年7月からロフト58度のウェッジを60度に替えたことも、アプローチの引き出しを増やしたい意識の現れだ。

この日も、要所で磨きをかけてきたアプローチが光った。1打リードの単独首位で迎えた最難関の後半14番では、グリーン左手前ラフから20ydを60度でピンに絡め、危なげなくパーセーブ。「緊迫した場面で、あそこをすんなり抜けられたのは大きかった。成長できた部分だと思う」と胸を張り、逆転優勝につなげた一番のポイントに挙げた。

スタッツを見ても、総合的な底上げが見てとれる。主要9部門の成績を数値化した「Unisysポイント」では、キャリアベストの3位と上位をキープ。この日についても「スーパーショットがあったわけではないし、実力で最終日を勝てた実感がある」と、勝つべくして勝ったという確信を言葉に込めた。

「ファイヤーストーンで自分の実力が試せるという意味では、良い機会が与えられたと思う。技術も上がっているし、あのときとは違うゴルフができると思っています」。待ちに待った再挑戦まで、あと10カ月だ。(千葉市緑区/塚田達也)

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