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白熱する五輪争い 「縁を感じた」片山晋呉のモヤモヤは?

国内男子ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」最終日を19位から出た片山晋呉が5バーディ、ノーボギーの「66」(パー71)とし、通算11アンダーの12位でフィニッシュ。「今も痛い」という1カ月前に痛めた左ひじをかばいながらも、初日99位の出遅れから着々と浮上し、上位で4日間を終えた。

前週時点で世界ランキングは日本勢3番手の94位。現段階で2枠が与えられるリオデジャネイロ五輪代表争いの渦中にいる。圏内の2番手にいる池田勇太はランク89位。出場資格者が決まる7月11日までは「セガサミーカップ」と「日本プロ」の2試合を残すのみになった。

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前週に「(五輪に)縁を感じた」という出来事があった。自宅を掃除している最中、故人である父が1964年の東京五輪で聖火ランナーを務めた際の認定証が出てきたという。「やっていたことは知っていたけど、初めて見たのですごいなあって」と話し、父の遺品に五輪への思いを巡らせた。

とはいえ、悩みは深まるばかりだ。出場資格を得たとしても「ジカ熱も心配だし、まだ、どう決断していいのか分からない」と、煮え切らない状況にある。五輪の2週間後に、世界ランク100位以内の招待が慣例の「全米プロ」が控えることも、決断を鈍らせている。最後の出場は2009年までさかのぼり「もう、ずいぶん出ていない」と恋しさを募らせる大舞台。出場となれば、久々の海外メジャー最終戦に万全の状態で臨みたい気持ちは、当然強い。

各国の情勢を見ると、ジカ熱への懸念や過密日程などを理由にロリー・マキロイ(北アイルランド)、アダム・スコット(オーストラリア)らが続々と辞退を表明。世界のトップ選手たちの決断に賛否が分かれる中、「みんな大変な決断をしていると思う」と思いをはせた。(石川県羽咋市/塚田達也)

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