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被災の地元が背中を後押し 永野竜太郎が受けるチカラ

14日から大きな地震が相次ぐ熊本県出身の永野竜太郎が「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」初日に6バーディ「65」をマーク。6アンダーでリーダーボードのトップに名前を載せ、前週「東建ホームメイトカップ」に続く2試合連続の首位発進を決めた。

正午から天候が荒れる予報の中、風が穏やかだった午前中にチャージをかけた。「良いパットが打てている」と、最初の1番で8mを入れてバーディ先行。6番では1打目を左のベアグランドに曲げながらも、約170ydを6Iで1mにつけて2つ目。「あれでリズムが良くなった」と9番で3mを決め、さらに11番から3連続で伸ばして首位争いへ。無傷のノーボギーラウンドにまとめた。

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余震が続く熊本市内にいる家族は、今も車中で夜を明かしている。食糧不足は解消されつつあるとはいえ、当然ながら地元への不安を募らせる日々が続く。それでも、プレーについては「逆に集中はできている」と永野は言う。「心配ではあるけれど、自分がしっかりしないといけないから。上位にいて、頑張っていることを少しでも伝えることができたらいい」。

事実、その思いは被災地からの声として永野の耳に届いている。最終日まで優勝争いに加わった前週の「東建ホームメイトカップ」(3位タイ)終了後には、地元の知人や関係者から多くの連絡が届いたという。

「地元の人から連絡をもらい、すごく嬉しかった。大変な状況なのに(テレビを)見てくれているんだなと思った」。熊本県の知人に安否確認の電話をしたところ「先に“良く頑張ったね”と言われて。自分のことはどうでも良かったんですけど…」。逆に励ましの声を聞き、戸惑いさえした。

「(ピンチになっても)自分だけではないと思えるし、今まで以上に弱いところで堪えられている。逆に勇気をもらえているし、(震災の重みを)背負っているなんて思わない。背中を押されている方が大きいです」

連日のように深刻な話題が続く中でも、声のトーンも、目線も、決して落とすことはない。最後まで瞳を真っ直ぐに向けたまま、約20分間の記者会見を終えた。(千葉県野田市/塚田達也)

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