矢野東が3位発進、比の45歳首位 前週優勝のソンは9位
2016年 レオパレス21ミャンマーオープン
期間:02/04〜02/07 場所:ロイヤルミンガラドンG&CC(ミャンマー)
矢野東の「卒業」 再スタートへ2打差3位発進!
ミャンマーのロイヤルミンガラドンゴルフ&カントリークラブで開幕した「レオパレス21ミャンマーオープン」初日。矢野東が首位に2打差の6アンダー3位で滑り出した。芝が荒れた難しいコンディションのコースで8バーディ、2ボギーの「66」をマークした。
2つのボギーはいずれも5m以内のバーディチャンスからの3パット。ストレスがたまりそうな展開にも矢野は「グリーンの硬さ、スピードも毎ホール違う。仕方がない。1日2回くらいは出てしまう」と冷静だった。「運、不運の差もすごく出る」と分析するからこそ、初日のビッグスコアにも浮かれることはない。「悪い意味ではなくて“適当”が一番大事」。例年ならば、いまはオフシーズン中。国内が開幕する4月に照準を合わせ、リラックスしてアジアシリーズに臨んでいる。
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2014年末にシードを落とし、昨年は02年以来13年ぶりに下部チャレンジトーナメントにも出場した。レギュラーでは賞金ランキング64位で今季は「第2シード」で復帰。長年、第一線で活躍してきた選手にとっては“屈辱”といえる1年を「自分の生活は変わらないけれど、試合の直前にならないと出られるか分からないところもあった」と振り返る。
「でも人間、挫折とか苦労って大事だなあと思った。僕は日本で早いうちにシードを取って、お金も稼げた。“おごり”が、ずっとあったと思う。調子こいて生きてきた。自分がダメになったときに、応援してくれる人、ファンがありがたかった。プレーに影響するかは分からないけど、世間知らずのプロゴルファーからは卒業できたかな…」
周囲の人々への恩返しは、好成績にほかならない。「もちろん優勝して、上位で戦いたい。そうでないと、上で戦える選手にならないとさびしい」。ツアー通算4勝目に向け、リスタートするシーズンが始まった。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)