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勝者・松村道央が奪われた座 “いじられキャラ”新人にジェラシー全開

国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」最終日。断続的に秒速10m以上の突風が吹く難コンディションで、7位から出た松村道央が1イーグル、4バーディ、1ボギー「67」(パー71)をマーク。首位で出た堀川未来夢との4打差を逆転し、通算9アンダーで今季1勝目を飾った。来年6月の世界ゴルフ選手権「WGCブリヂストンインビテーショナル」の出場権も手にした。

首位と1打差で迎えた後半16番(パー5)で、グリーン左手前のラフからチップインイーグルを奪い鮮やかな逆転勝利を決めた。会場には香織夫人と1歳2カ月の長男・羚央(れお)くんが応援に駆けつけ「喜んでくれる人をイメージしながら頑張れたところもある。1人では限界がありますから」と、思わず表情も緩んだ。通算5勝目だが、妻子が直接見守る前で遂げたのは初めてで、やはり格別な味だった。

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そんな幸せに包まれた松村が「うらやましい」とこぼしたのは、日本大学の先輩である片山晋呉と、後輩の堀川に話題が移ったときだ。2人が最近、毎週のように夕食を重ねていることを知り「片山さんにあれだけ気に入られてうらやましい」とポロリ。「自分もいじられるタイプだし、似たところがあると思うんです。オレより先輩たちからいじられているので…」。

師匠と仰ぐ谷口徹からもこれまで散々いじられ続けてきたが、最近は谷口すら堀川を“いじり”のターゲットに定め始めたのも気になる様子。「歴代賞金王の2人にいじられて…うらやましい」。キャラが被る後輩にその座を奪われつつある(?)状況に奇妙なジェラシーを吐露した。

ともあれ、今回の勝利で2012年から3季連続でツアー優勝を遂げた。「ダラダラとシードを獲るだけでは満足できない。優勝するにはどうすればいいか、常に考えながら練習をしてきた」と、継続的な努力の成果に胸を張る。「勝てるチャンスがあれば、いつでもしてやるぞ。そんな気持ちになっている」。キャラでは負けても、実力では後輩たちに遅れをとるつもりは毛頭ない。(千葉市緑区/塚田達也)

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