矢野東が単独首位発進 池田勇太、藤田寛之は出遅れ66位
2014年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
期間:10/23〜10/26 場所:袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)
2位スタートの市原弘大 長尺パターから“円満”離別中
午前中から強い風雨に見舞われた国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」初日、ツアー未勝利の市原弘大が1イーグル、4バーディ、1ボギー「66」(パー71)とし、首位に1打差の5アンダー2位タイの好スタートを切った。
同じく冷たい雨にたたられた前日の練習日。ラウンドを見合わせる選手も多い中、市原はインコースのチェックを敢行した。「昨日で、雨や風、気温が低い中での距離を確認できていた。練習ラウンドをした甲斐がありましたね」と満足げ。「最近は合っていなかった距離感も修正できた」というショットに、26打に抑えたパットがかみ合った。
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市原は今年、2016年1月1日から適用されるアンカリング(グリップエンドを体の一部に固定させる打ち方)の禁止を見据え、11年間も使用してきた長尺パターから通常サイズのパターに替えた。「シードどうこうよりも、ゴルフができるのかな?」という不安とともにシーズンイン。「とにかく練習しました」とボールを転がし続けた日々を、8月「セガサミーカップ」6位に入るなど、賞金ランク55位というまずまずの成績につなげてきた。
予選落ちに終わった前週の「日本オープン」では、「あまりに入らず頭に来て、3時間くらい練習した」と、2日目終了後の練習グリーンで黙々とボールを打ち続けたという。そんな負けん気の強さも、アンカリングから順調にシフトできている一因でもあるのだろう。
「入らない日もあるけど、入る日もある。しっかりゴルフができている、今はそれだけで嬉しい」。中堅の域に入った32歳は、新鮮な気分とともにプロ14年目のシーズンを戦っている。(千葉市/塚田達也)