“パパ目前”藤本佳則 無欲の単独首位浮上
2014年 TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central
期間:10/09〜10/12 場所:TOSHIN Golf Club Central Course(岐阜)
パパになった昨年優勝の藤本佳則 「今季1つは勝つ」
2014/10/08 17:46
藤本佳則が“パパ”としての初戦を、昨年制覇した優勝した「TOSHIN GOLF TOURMENT IN Central」(岐阜県・TOSHIN Golf Club Central Course)で迎える。「(父親の)自覚はないっすね。変わることはないと思うけど、家に帰って子供がいるというだけでうれしい」と顔をほころばせた。
5日(日)、前週の「トップ杯東海クラシック」最終日を首位と3打差の5位タイで終えると、すぐさま病院に直行。妻祐未さんは「日曜はゆっくり来ていいよ」と話していたが、藤本が到着した約2時間半後に陣痛が始まり、午後7時半の出産の瞬間に立ち会うことができた。
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第一子は3048グラムの男の子で、名前はまだ決まっていないという。「僕らプロゴルファーは日曜、月曜くらいしか帰れないので、やれることはやりたい。子育てをしないとなついてくれないし。もうおむつは替えました」と、自覚はないという照れ隠しの言葉とは裏腹に、しっかりと父親業も始めつつある。
もちろん、本業をおろそかにするつもりもない。今季のツアーが残り10試合を切る中、調子は上がり気味だが「勝たなダメなんで…。優勝しないといけない。どれか1つは勝つ気でいかないと」と気合いを入れ直す。
昨年通算24アンダーのスコアをたたき出したディフェンディングチャンピオン。「相性はいいので、いい戦いができると思う」と前向きに大会に臨む。例年バーディ合戦となるが、今年のコースセッティングは「ラフが伸び、グリーンも少し締まっている。『どんどん行けよ』という感じとは違う雰囲気」(藤田寛之)を感じる選手もいる。それでも藤本は「いっぱいバーディを取らないと勝てないだろう」力を込めた。
ところで、この日は早くも“ご祝儀”を授かった。プロアマ大会のプロの部で優勝し、賞金100万円を手にした。少しでも早く家に帰り、子供の顔を見たいという藤本。「もう今週は帰ってもいいよね」と周囲を笑わせた。(岐阜県富加町/片川望)