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“パパ目前”藤本佳則 無欲の単独首位浮上

愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開催されている国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」2日目。3アンダーの5位から出た藤本佳則が単独首位に躍り出た。7バーディ、3ボギーの「68」。通算7アンダーとして後続に1打以上のリードを保って決勝ラウンドに突入する。

「予選を通れるかどうかも分からないくらい」というコースへの苦手意識。それはこの日も、藤本の鼓動を穏やかにした。「いつもやったら、よし!頑張ろう!と思えるけど、そうもいかない。初日、2日目を通じて1回もラウンド中に怒っていない。ホンマに大丈夫か、と思うくらい欲がない」。

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グリーンサイドからSWでチップインバーディを決めた序盤2番(パー5)から2連続バーディ。すぐに4番で3パットボギーを叩くなど、チグハグな展開で「いいのと、悪いのがはっきりしている」と不満を口にしたが「これでいいんでしょ。感情が入った時点で(コースに)やられる」。難コースとの向き合い方は、この2日で十分に会得した。

今季初勝利より大きな人生の節目が、刻一刻と近づいている。今年1月に挙式した祐未夫人の第一子出産予定日が数日後に迫った。

「ぼくはゴルフと私生活は分けて考えているつもり。仮に奥さんがいなくても、子供がいなくても、しっかりゴルフをやっていくつもりでいる」。プロゴルファーが、理由抜きに必死に賞金を稼ぐのは当たり前。ただ、自他ともに認める“子供好き”の24歳は「初めてですしね。口で言うのは簡単かもしれないけど、実際に目にしたらどう思うか分からない。10回も、20回も経験できるわけじゃないですしね。できることなら、ぜひ立ち合いたいとも思う」と胸を躍らせている。

未勝利の今シーズンだが、現在パーオン率(71.26%)、トータルドライビング、ボールコントロール部門で全体1位に君臨。ショット部門では総合力が光る。優勝で前祝い?「そんな夢、見ささんといて」と目じりは下がりっぱなしだった。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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2014年 トップ杯東海クラシック



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