雷雲をかいくぐり、永野とクロンパが首位で最終日へ
2014年 ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント
期間:07/31〜08/03 場所:グランディ那須白河GC(福島)
松山&遼世代の次なる刺客 木下稜介が3位で最終日へ
2014/08/02 20:23
松山英樹&石川遼の2大スターに続けとばかりに、同学年のプロ1年生・大堀裕次郎が大きな話題を集めた2014年シーズン序盤戦。その大堀と同じく、大阪学院大から今年プロ入りした次なる期待の星が、ツアー初勝利へ前進した。「ダンロップ・スリクソン福島オープン」3日目、23歳の木下稜介が「67」をマークして通算12アンダーの3位タイで最終日を迎えることになった。
前半12番でのボギー先行にもめげずに挽回したムービングデー。34℃の暑さに汗びっしょりになりながら「ショットが良く、パットも入ってくれた」と、トップとの差3ストロークをキープした。3日間でのバーディ19個は全体トップ。「何も考えず、スコアも意識せず、欲を出さずにできた」。初々しく照れ笑いを浮かべながら手ごたえを口にした。
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昨年末の最終予選会を3位で通過し、今シーズンの出場権を手にしたが、7試合目にしてこれが3度目の決勝ラウンド進出。目下のところ直面している課題は2つある。気負いすぎて「予選落ちが続いて、ずっとマイナス思考になっていた」という精神面と、ショートゲームの引き出しの少なさ。だがこの日は、奈良県を拠点とする先輩プロの白佳和に教わったばかりというアプローチを早速に成功させた。7番(パー5)でラフからの3打目をウェッジでフワリと上げ、勢いを殺したボールでピンに寄せきりバーディを奪取。吸収力の高さも若さの大きな魅力だ。
最終日を前に、ともに通算10アンダー7位につけた片岡大育、河野祐輝は香川西高ゴルフ部の3つ上の先輩にあたる。その高校時代は、同じ四国に明徳義塾高の松山がいた。世界へ飛び出した同世代のライバルを追う存在のひとりとして、ビッグチャンスを掴み取る。(福島県西郷村/桂川洋一)