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あくまで視線は米ツアー 石川遼が意地のプレーオフ突入

石川遼が2シーズンぶりとなる通算11勝目を飾った。北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」最終日。3位から2打差を追った小田孔明を最終18番で捕え、6バーディ、2ボギー「67」をマークし、通算10アンダーとしてプレーオフに突入。3ホール連続でバーディを決め、逆転に成功した。

1打ビハインドで迎えた72ホール目。ドライバーでのティショットを大きく右に曲げた石川は、その場でしばらく動けなかった。「あんなに練習しても打てないか!」。湧き上がる自らへの怒り。顔を上げたその瞬間、その思いは勝利への強い意思に変わった。「あまりにスイングがひどかった。絶対にプレーオフに行って良いショットをしよう。この後、練習場で打ち直しても意味がない」。

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深いラフからの第2打は残り280ヤード、4番ウッドを強振した。ボールを花道まで運び、アプローチでピンそば50センチに寄せてバーディフィニッシュ。3オン2パットの小田に土壇場で追いつき、“再チャレンジ”の権利を手にしてみせた。

「いまの日本ツアーのトップの選手」という小田とのプレーオフは、最初の2ホールでとも互いにバーディを奪う頂上決戦にふさわしい鍔迫り合い。運命の3ホール目。ともに右ラフに打ち込んだティショットだったが、石川は美しくフィニッシュを取り、悠然とボールの行方に目を凝らした。3打目のレイアップで左のラフに到達させた小田に対し、石川はきっちりとフェアウェイをキープ。最後は2メートルのバーディパットを沈め、北の大地の空に、両腕を掲げた。

「最終日にやっと自分の納得いくショットが続けて打てるようになってきた」。主戦場の米国から帰国し、精度向上を目指して現在は北海道内での強化合宿中。シーズンも佳境に入った米ツアーを“一時休戦”するという策に出た。今大会もラウンド後は合宿地の練習場で日々3時間近く打ちこんだ。目的は米ツアーで勝つため。「アメリカではショットの力がないと勝てない」。視線は既にシード権を確保している米国の来シーズンに向いている。

そこにはもちろん、同い年の松山英樹の活躍に触発されたところも大きい。大会史上最多、7991人が来場した最終日。ギャラリースタンドを前にして「もっともっと頑張って、英樹に追いつきたい。今度はアメリカで勝てるように頑張ります」と高らかに誓った。(北海道千歳市/桂川洋一)

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2014年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント



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