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遼、ムービングデーの準備もこなし首位と3打差に接近

2014/05/02 16:32

強い日射しが照りつけた「中日クラウンズ」2日目。頻繁に向きを変える風に翻弄されながらも、石川遼は6バーディ4ボギーの「68」で回って通算6アンダーとし、首位と3打差4位タイの好位置で決勝ラウンド進出を決めた。

決して完璧なゴルフではなかった。2番(パー5)では、左ラフから残り260ヤードを5Wでグリーンを狙ったが、大きくフライヤーしてボールはグリーン奧の崖の上まで飛んでパー止まり。3番で残り190ヤードを7Iで2メートル弱につけてバーディを先行させたが、続く4番(パー3)では、上空で回る風を読み切れずに、15メートルから3パットボギー。その後もバーディとボギーが交互に来る展開に、ギャラリーは一喜一憂させられた。

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一方で「そこまで悪くない中でボギーが出ていたので、今日は(コンディションが)難しいと思ってやっていた」と石川。

今季15試合に出場した米国男子ツアーでは、半分以上の8試合を25位以内で終えている。「予選落ちしている時はそんなに余裕がないけれど、そういう位置にいれば周りのスコアを感じながらプレーできる」。その日の難易度と自身のプレー、全体のプレー。そんな客観的状況把握が、無用な焦りを取り除いている。

迎えたバックナイン、石川は密かにギアを1段上げた。林越えで1オンも狙える16番パー4。数年前と比べると、左サイドの木も成長しドライバーでは越えられない。石川は「もし3日目もこの風なら、どこまで行くのだろう」と4Wであえて林越えに挑戦した。ボールは落ち際で木に当たってラフに落ちたが、そこから1.5メートルに寄せてバーディとした。

ラウンド後「ちょっとずつムービングデーに向けてシフト出来ている」と石川は自信をのぞかせた。それだけではない。トップとの差も6打から3打に詰まった。「この位置で終われたのは、明日の余裕に繋がってくる」。

ムービングデーは展開次第でいかようにも対応できる。「ニュートラルに待つだけです」との言葉に懐の深さがうかがえた。(愛知県東郷町/今岡涼太)

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2014年 中日クラウンズ

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