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松山英樹はパットに苦戦も7位に浮上

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の予選2日間を通算イーブンパーの9位で折り返した松山英樹が、徐々に本来のリズムを取り戻してきた。3日目を終えて通算2アンダーの7位に浮上し、腫れたアゴが痛々しかった表情にもやわらかさが出てきた。

スタートの1番で2打目をピンの手前1メートルにつけてバーディを奪う上々の滑り出しとなった3日目。4番パー5でもバーディを奪ったが、5番で上り5メートルのバーディパットがカップに蹴られると、6番パー3は2メートルの下りスライスラインが惜しくもカップの左をすりぬけ、7番パー5も2.5メートルが再びカップに蹴られ、立て続けのチャンスをものにできない。

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さらに8番でもピン奥2.5メートルのバーディパットを外し、嫌なムードで迎えた9番で下り4メートルのバーディパットを1.5メートルオーバーして、返しのパーパットも外す3パットでのボギーをたたき、ショットが好調な分、グリーン上での流れの悪さが目立つ展開となった。

「パッティングはいい感じで打てているんですけど、それが入らなかったり蹴られたり。ちょっとストレスの溜まる感じはしました」と振り返る松山。後半は我慢のゴルフが続く中、15番で残り165ヤードの2打目をピン30センチにつけて文句なしのバーディ。「あれは完璧でした」と、ずるずるとスコアを落とさなかったことに笑顔を見せた。

松山がホールアウトした時点で、首位を走るルーク・ドナルドは5打差の通算7アンダーまでスコアを伸ばしていた。「明日は8アンダー(「63」)くらい必要になってくるので、それを目指して頑張りたい」と目標を通算10アンダーに設定したが、終わってみればドナルドは通算9アンダーでホールアウト。

松山の計算を元に目標スコアを訂正するならば、最終日は「61」で通算12アンダーが必要となる。これまで2日間では見せることのなかった笑顔が出始めた松山。最終日は7打差を追いかけて、大爆発するしかない。(宮崎県宮崎市/本橋英治)

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