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松山英樹 好発進も「どうしてこんな良い位置に」

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開幕した国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」初日。日没サスペンデッドのため3選手が未消化ホールを残す中、松山英樹が6バーディ、1ボギーの「66」(パー71)で回り、暫定首位のヤン・ジホ(韓国)に1打差の5アンダー暫定2位タイで滑り出した。

7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」以来、約2か月ぶりの日本ツアー。復帰戦となった松山は、序盤からショット、パットともに精彩を欠いた。12番でフェアウェイからの第2打をグリーン左奥に外してボギーが先行。スタートからショット直後に首をひねり、腰に手をやるシーンが目立った。

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しかしだからこそ、きっちりとスコアメークする勝負強さが余計に際立った。15番(パー5)では3打目のバンカーショットを寄せきれず、7メートルを残しながらも、これを沈めて最初のバーディ。さらに17番(パー5)では3番ウッドで2オンから2つ目を決めた。後半アウトでは1番で4メートルを沈めたのをきっかけに4バーディを奪取。今季3勝目へ向け、堂々のポジションに陣取った。

「66」は自身の初日のベストスコア。だが日没後にパッティング練習を終え、ラウンドを振り返った表情は不機嫌そのもの。「スコアだけはいいけれど、ショットは良くないし、アプローチも寄せきれていない。パッティングに限ってはもっと良くない。今のままでは優勝争いに絡めない」と、バッサリ。及第点を付けたのはドライバーショットだけだった。

「自分の内容的には、どうしてこんな良い位置にいるのか、という感じ」と、残り3日間の戦いを厳しく見定める。では復調すれば、いったいどんなスコアが…と周囲に思わせてしまうのが、いまの松山だ。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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