ショットの調子は下降気味…それでも藤田は最終日最終組でのプレーを決めた。

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」3日目。藤田寛之が2日間守り続けてきた単独首位の座を薗田峻輔に明け渡し、2打差の通算13アンダー2位に後退した。

初日8アンダーのビッグスコアで、今季初勝利へ絶好のスタートを切った藤田。しかし2日目は出入りの激しいゴルフで「71」に終わると、このムービングデーも、ショット、パットともに苦しいゴルフが続いた。

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出だしの1番で3メートルを沈めてバーディ発進を切ったが、思うようにスコアを伸ばせない。8番ではティショットを右サイドのフェアウェイバンカーに打ち込み、フェアウェイからの3打目で残り156ヤードをピン手前2メートルにつけてパーをセーブ。続く9番（パー5）も、グリーン左ラフからの第3打で、両足はバンカーという厳しいライから9番アイアンで転がし、1メートルに付けてパーを拾う息苦しい展開。

後半インは4バーディ、1ボギーとしトータル「68」でまとめたが「後半もそんなに良いショットはしていない。14番も（2打目で）ダフったのがピン奥3メートルについてバーディ」と表情は冴えなかった。

北の大地での戦いの主役の一人となっているが、ショットにおいて試行錯誤が続く。「3日間を通じて今日が一番悪かった。不安材料が多すぎる」と嘆き節。だが一方で、依然上位に留まっている結果には、すがるような思いも。「たまたまでも、このスコアは出せている」。

迎える最終日は大混戦の様相だ。それでも賞金王は「ここは結構、下からでも上がってくる。追う人間はいっぱいいるし、自分も追われる立場でもある。貯金はあるけれど、今の状態ではあまり大きなスコアは出せそうにない。（狙いは）4アンダーベースで、プラスアルファが欲しい」と、控えめに目標を設定していた。（北海道千歳市／桂川洋一）