スターの宿命? 松山英樹のペナルティがテレビ映像で発覚
2013年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯
期間:05/16〜05/19 場所:総武カントリークラブ 総武コース(千葉)
メジャー初優勝王手の松山英樹 前日の2ペナ「すごく気になった」
千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで開催中の国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」3日目。4アンダーの4位タイから出た松山英樹が「67」をマークして通算8アンダーの単独首位に立った。今季2勝目、そして日本人選手としては最速となるプロ4戦目でのメジャー制覇に王手。しかし、4位タイから浮上を果たしたこの日は、その快挙にただ近づいただけでなく、苦い経験を乗り越える意味のあるムービングデーだった。
ラウンド後のインタビューで、松山は開口一番、前日の汚点について語った。「昨日、2ペナルティがあって、複雑な感じでスタートしました。その中でこういうプレーができて良かったです」。2日目の15番ホール、第2打を放つ直前にクラブフェースを地面に付けた瞬間、わずかにボールが動いたことに気付かず、そのままショットするルール違反を犯し、ホールアウト後に2罰打を受けた。「自分でやってしまったことは仕方がない」と気丈に語りコースを後にしていたが、心境はやはり穏やかでなかったという。
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「昨日は『なんで気が付かなかったんだろう』とか、色々考えました。(裁定は)覆らないし、仕方がないなと思ったんですけど、今日のスタート前にはすごく気になって・・・」。その出だしの1番、第2打をグリーン左のラフに入れ、アプローチを寄せきれずにボギーを叩いた。若き怪物と形容されても、キャリア初の経験は、21歳の心を確実に乱していた。
その後はホールを重ねるごとに平静さを取り戻し、快調にスコアを伸ばした。まず飛距離で他を圧倒し、2メートル以内のパットを普段通りしぶとく沈め続けた。
しかし17番では第1打を右に曲げて、木々の間からのセカンドショットを余儀なくされ、“問題の場面”と同じような状況に。「細心の注意を払わないといけないなと昨日感じた。ソールはしたけれど、ちょっと離れたところでしました」と、記憶は甦っていたという。「その結果、右ラフに行っちゃいましたけど」と苦笑いで続く一打を嘆いたが、「それを思い出してできたのが良かったと思います」。
失態と反省をしっかりと自分のものにして、堂々とトーナメントリーダーとなった松山。後続には4打差と大きなリードも手にした。19日(日)は、ツアーで初めてトップで迎える最終日。どんな結果が待とうとも、この経験もすぐに次への糧とするはずだ。(千葉県印西市/桂川洋一)
- 国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」練習場LIVE
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国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ2013」会場の大洗ゴルフ倶楽部練習場から生中継!松山英樹、藤田寛之など注目選手の練習風景を石井忍プロの解説付きでお届けします。
【ライブ中継予定】
5月31日(金)6:30~9:00、10:30~16:00
6月1日(土)8:00~11:00、14:00~16:00