トーナメント解説 杉澤伸章の目/インドネシアPGA選手権 初日
2013年 インドネシアPGA選手権
期間:03/28〜03/31 場所:エメラルダゴルフクラブ(インドネシア)
トーナメント解説 杉澤伸章の目/インドネシアPGA選手権 2日目
灼熱のインドネシアで開催されている「インドネシアPGA選手権」。初日に好スタートを切った日本勢は、2日目もスコアを伸ばす選手が続出。通算13アンダーの単独首位に韓国のソン・ヨンハンが立ち、1打差の通算12アンダー2位タイに武藤俊憲、藤本佳則が続いている。この日もゴルフネットワークの生中継で、解説を務めているプロキャディの杉澤伸章氏が試合を振り返る。
■ 杉澤伸章
「初日は午後になって強風が吹き、多くの選手が苦戦をしました。2日目も風に苦しむ選手が多かったのですが、風の質が変わったようです。この日の風はアドレス時からスイングに入る、もしくはインパクトに入る瞬時に風向きが変わるような、いわゆる“風が巻いた状態”でした。
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それと、午後になるとグリーン上の芝が少し上を向く傾向があり、元々難しいアンジュレーションに加えて芝にも影響されるので、思うようにパッティングは出来ない選手もいました。16番で3パットのボギーをたたいてしまった横尾要プロが、ラウンド後に話していたのですが「このグリーンでは3パットはしょうがない。いつ出てもおかしくないから気にしないで次に行けました」と。
横尾プロのように、入らないものは入らないと状況を受け入れることが大事ですね。スコアを伸ばしたいという気持ちが強く、外したパットを引きずると次のホールでも上手くいかないでしょう。事実、横尾プロは3パットの直後、17番、18番と連続バーディフィニッシュで通算10アンダーの5位タイまで浮上して来ました。
この日首位に立った韓国のソンプロは活き活きとしたプレーが印象的です。攻めるという気迫ではなく、どんどん前へという気持ちが出ていますね。若い選手ですから、すぐに強くなりそうですが、日本勢も負けずに頑張っていただきたいですね。
この2日間は、夜に降る雨の影響でフェアウェイもグリーンも柔らかく、風の弱い午前組はピンをデッドに狙うことが出来ました。しかし、明日以降は少し乾燥して硬くなることも考えられます。そうなった時に、スコアを伸ばす気満々の選手をキャディが、いかに冷静に判断して選手と気持ちを合わせていくかも大事になりそうです。
【テレビ放送予定】
CS放送ゴルフネットワークでインドネシアPGAチャンピオンシップ3日目の模様を13:30-18:30で独占生中継。