宮本勝昌、池田勇太がニューボールをアピール
2位に始まり、2位で終了した中嶋常幸(国内男子ツアー2001年)
片山晋呉の2世紀に渡る連勝で幕を明けたシーズン。昨年の賞金王片山が初戦を制したことで、2年連続賞金王、そして片山時代到来という声も聞かれた。しかし、ベスト・オブ・スイング伊沢利光が、マスターズでの活躍など本領を発揮し初の賞金王に輝いた。伊沢の活躍は、ある程度予想されていたが、この男の復活は本人でも予期できていなかったのではないか。
開幕戦(東建コーポレーション)で、片山にくらい付いた47歳の中嶋常幸。1995年のフジサンケイ以来となる優勝の期待もかかったが、惜しくも2打差の2位となった。そして、中嶋の復活がホンモノだったことはシーズンを通して見受けられた。
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2000年23試合に出場し、たったの8試合にしか予選を通過できなかった中嶋が、22試合全てで予選を通過したのだ。
オフシーズンはスイングよりもストレッチなど基本的な体力づくりを中心に行ってきた。「年齢的なモノを考えて多くを望めないと思う。柔軟性が上がって、自分が思うようなスイングが出来るようになれば必ず結果としてパワーもついてくると思う」若いプレーヤーに力づくで立ち向かうのではなく、年齢に応じた体力で勝負しようと心がけたのだ。
4月に入り、キリンオープンでも2日目に63をマークし優勝争いに加わった。5月ダイヤモンドカップで7位、6月にはタマノイ酢よみうりオープンで再び好スコアをマークした。
初日73と出遅れたが、2日目以降は60台を連発で4位タイ。
9月からのビッグゲームでは毎試合のように上位に顔を出してきた。「1年を振り返って、前半よりも後半の方が中身が濃かった」自身もそう振り返るように、ラスト7試合でトップ10以内が4回もあるのだ。
10月のブリヂストンオープンでは2日目に単独首位。最終的には6位に終ったが、決勝ラウンドも中嶋らしい攻めのゴルフで勝負にでた。
そして、最終戦の日本シリーズ。息詰まる優勝争いを演じ、難しい最終18番パー3でバーディチャンスにつけた。決めれば首位の宮本勝昌に追いつくという状況だったが、惜しくも外してしまった。
勝負どころでの決め手に欠き、惜しくも優勝を逃してしまったが、「優勝はボーナスのようなもの」それよりもシーズンを通して良い成績を残せたことが何よりの収穫だったのかも知れない。来シーズンは早めにボーナスを獲得できるよう頑張ってもらいたい。
中嶋常幸 2001年成績/順位
3月 東建コーポレーションカップ/2
ダイドードリンコ静岡オープン/13T
4月 キリンオープンゴルフ/3T
中日クラウンズ/32T
5月 マンシングウェアオープンKSBカップ/41T
ダイヤモンドカップトーナメント/7
6月 タマノイ酢よみうりオープン/4T
~全英への道~ミズノオープン/21T
日本ゴルフツアー選手権イーヤマ/22T
7月 アイフルカップ/12T
8月 サン・クロレラ クラシック/43T
日本プロゴルフマッチプレー選手権/17T
9月 サントリーオープン/21T
全日空オープン/2T
三井住友VISA太平洋マスターズ/30T
10月 日本オープンゴルフ選手権競技/17T
ブリヂストンオープン/6T
フィリップモリス チャンピオンシップ/45T
11月 宇部興産オープン/5T
ダンロップフェニックス/5T
カシオワールドオープン/11T
ゴルフ日本シリーズJTカップ/2T