平塚哲二 得意の“酔拳”で?首位に2打差
ツアープレーヤーたちの初体験<平塚哲二 選手>
先週10日、東京全日空ホテルで開催されたジャパンゴルフツアー表彰式。その表彰対象となった選手のドレスコードは「ブラックタイ」。つまり、全員タキシード着用での出席がきまりだったわけですが、ほとんどの選手たちが礼服初体験でした。
パーキープ率1位と29試合フル参戦でアイアンマン賞を受けた平塚哲二も例外でなく、前週のゴルフ日本シリーズJTカップで初優勝をあげたあと、慌てて地元滋賀県の貸衣装屋に飛び込んだのでした。
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その店で何着か試着したものの、普段、着慣れないものだから平塚にはどれがいいのかピンと来ません。
迷ったあげく、店員に「どれが僕には合ってるんでしょう」と聞いてみたそうです。
すると「タキシードは、できるだけジャストサイズで着られたほうが」という返事。「これが一番、お似合いだと思います」と差し出された1着を抱えて、再び上京した平塚だったのですが・・・。
いざ、控え室でタキシードを取り出して仲間の前で晴れ着を披露した途端、みんなから大爆笑されてしまいました。
「どう見てもキツキツで、袖もツンツルテン。腹のあたりなんかパツパツなんすよ」(普段から仲の良い川原希)。サイズが、小さすぎたようなのです。
壇上にあがっても、仲間うちでクスクス笑いと冷やかしが絶えず、しまいには本人も「店の人がこれでいいって言うたんや!! オマエらもう~ほっといてくれよ~!」とふてくされてしまう始末。
ところで、平塚とよきライバルで、いちばん気の合う友人でもある矢野東も、この表彰式に出席していました。矢野は表彰対象選手でなかったために平服での参加でしたが、実はこの日、着ていたジャケットは、渋谷でなんと4500円で購入したものでした。
まるでモデルばりのスタイルでさっそうと歩く矢野のおしゃれぶりは、ツアーでも有名です。その日も、リーズナブルなのにバシっとキマったジャケット姿が大好評で、「東(あずま)が着たら4500円が10万以上には見えるよな~」などと、さきほどの平塚とは一転、賞賛の嵐。これには平塚も「何着ても似合うやつはほんまトクやなあ」と、ひとりため息をつくしかなかったのでした・・・。
さて、今週のトーナメントは2004年のツアー獲得賞金に加算されるアジア・ジャパン沖縄オープンです。さすがに、今年29試合フル参戦した疲れが相当たまっている平塚は、大事を取って今回は欠場するつもりだったのですが、もともと、試合があるところにはどこでも顔を出さずには気がすまない、ド根性の持ち主です。
「やっぱり、今年最後の試合を沖縄できちっと締めることにしました」と、気合十分で会場入りする予定です。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。