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2009年 マスターズ
期間:04/09〜04/12 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

遼、夢のマスターズ出場へ「感じたままプレーしたい」

前夜、マスターズ委員会から自宅に電話があったという石川遼。「始めはお母さんが出たのですが、僕に代わってくれって言われて。母じゃ済まない話なんだと思ったら、『invite you, Masters(君をマスターズに招待する)』って言葉が聞こえてきて…。その瞬間はあまり思い出せないですね」。自宅のリビングでテレビを見ていたという石川だが、小学生の頃からの憧れだったマスターズへの出場が現実となった瞬間は、あまりに突然訪れた。

「まさか電話が掛かってくるとは思ってなくて、嬉しいサプライズというか緊張で無表情のまま笑顔になれなかったけど、切った途端、みんなから良かったねって言われて。でも、まだ実感は沸かないです」。一夜明けて記者会見に臨んだ石川の表情は、嬉しさと緊張、不安と希望に満ち、輝いていた。

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同時にこの日、PGAツアーの「ノーザントラストオープン(2月19日-22日)」「トランジションズ選手権(3月19日-22日)」「アーノルド・パーマーインビテーショナル(3月26日-29日)」への主催者推薦による出場も明言。世界ランキングでの出場権獲得の可能性がある「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権(2月25日-3月1日)」も含めると、4月第2週のマスターズ開幕までに、4試合を世界最高峰の米国の舞台で戦うこととなった。

最初に石川の推薦を決めたトランジションズ社のポール・F・パイファー氏は、「石川のキャリアにプラスに働くこと。インターナショナルな大会として世界中から選手を集め、日本からも注目が集まること」を推薦の理由にあげた。

中学1年の時、日本のジュニアトーナメントで好成績を残し、米国でジュニアの試合に5~6試合出場したという石川。「その経験が活きてくるかは分からないけど、芝のことばかり気にするんじゃなく、まずは僕の打ち方で打っていくこと。ただ、全力でぶつかっていって、どうなるかが楽しみです」と近づくPGAデビューに期待を込めた。

オーガスタで一番楽しみにしているホールは12番パー3だという。「見てみないとどう感じるか分からないけど、中嶋(常幸)さんに『自分の持っているものをぶつけていって、どう感じるかが大事だ』と言われました。歴史やコースを知っておくことは大事だけど、色々想像し過ぎずに、自分なりの考えで感じたままプレーしたい」という石川。17歳の若者が、早くも世界の舞台に飛び出していく。

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