自国の不躾な報道を発奮材料とし、チームを鼓舞したS.K.ホ

今年の日韓男子プロゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」の韓国チームには、米ツアーで活躍するY.E.ヤン、ベ・サンムン、キム・キョンテといったメンバーは含まれていなかった。出場資格はワールドランキングトップ250位以内の上位4名、KGPポイントランキングの上位4名、そしてキャプテン推薦2名という内容だが、集まった10名のうち6名が日本ツアーメンバー、残り4名は韓国ツアーメンバーという構成だった。

このメンバーに対し、韓国国内では“歯抜けのチーム”という報道がなされたという。S.K.ホは言う。「こっちに来ている選手たちは、あまり良い感じでは見ていませんでした。でも、ここで負けてしまうと、やっぱりそうだということを韓国で流されてしまう。あの報道が、ここにいる10人の目を覚ましてくれました」。S.Kはチームメイトに対して「歯抜けなら、歯茎で噛めばいい！」と言って鼓舞したという。

今回は初めての日本開催、緊迫したアウェーの空気が韓国チームの結束を高め、自国の手厳しい報道も団結力をプラスした。個人戦の最終日には日本チームが上回ったが、初日、2日目のペアマッチでは、そんなチームワークで日本チームを圧倒した。（長崎県長崎市／今岡涼太）