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昨年王者の河井博大が思い出すのは…

国内男子ツアーの今季メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」は10日(木)から4日間、栃木県の烏山城カントリークラブで行われる。2012年大会で悲願のツアー初優勝を飾った河井博大は、昨年王者として迎える今大会を前に、胸に充満する複雑な心境を口にした。

この日の練習後、日本プロゴルフ協会(PGA)主催の公式会見に出席した河井は「皆さんご存知のように、ディフェンディングチャンピオンという形で試合を迎えるのが初めてなので、よく分からない。とにかく精一杯戦いたいという気持ちです」と、真摯な口調で意気込みを語った。「ゴルフの調子は、『やってみないと分からない』という、手探りの状態」と威勢は決してよくない。ツアー開幕4戦目ということもあり、試行錯誤が続く段階だ。

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それでも「烏山城での試合を楽しみにしていた」と話す理由もある。日大ゴルフ部出身の河井にとって、同コースは大学4年間の春、夏の合宿で“カンヅメ”になった忘れることのできない場所。

コースで覚えているのは、クラブハウス周りの2ホール程度というが、宿泊した隣接コテージや、ランニングコースだった田んぼのあぜ道を見ると当時のことが頭によみがえる。「1年生の頃は、集合時間の1時間前、2時間前に先輩を出迎えて…」。後輩の宮本勝昌横尾要らとの思い出話も膨らんだ。

4日間の戦いを前に、最も警戒するのは数多い砲台グリーン。昨年大会ではグリーン周りから、パターで何度もピンチをしのいだだけに「今年はそれができないのでキツイ」と苦笑いも浮かべる。「ドライバーからパターまで、すべてがしっかりしていないと戦えない」。不惑のショットメーカーは、ハイレベルな戦いで再び持ち味を発揮できるか。(栃木県那須烏山市/桂川洋一)

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2012年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯



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