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近藤共弘、昨年の手応え「今でもはっきりと覚えています」

昨年大会で、3年ぶりのツアー5勝目を果たした近藤共弘が、ディフェンディングチャンピオンとして、ここ山の原ゴルフクラブに姿を現した。この日、プロアマ戦に出場した近藤は、「もう1年?早いな(笑)。昨年のことは今でもはっきりと覚えています」と、久々の勝利の記憶は今も新しい。

ここ山の原ゴルフコースは、近藤にとって2000年のプロ転向後デビュー戦を飾った思い入れのある場所でもある。「グリーンも速く、フェアウェイはアンジュレーションがあるので、ショット精度が求められるコース」と評すが、「数を回っているので、グリーンさえ読めればスコアは伸ばせると思う」と自信を覗かせる理由は、手に入れたショットの安定性にあった。

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足底の痛みに苦しむシーズンが続き、現在も完治には至っていない。「慣れかな。激痛ではないので、うまく付き合っていくしかない」と、トレーニング方法、ショット、スイングを少しずつ変えるなど試行錯誤を繰り返し、「今は飛距離も伸びてきているし、(体も)強くなってきている」と、怪我と向き合うことで、得られた武器もある。

しかしコースの難敵は、コンディションが最高に整えられているグリーンだ。傾斜が強く、硬くて速い。開幕戦では、4日間のうち3日間、パットに苦しんだと話す近藤は「ゴルフはパッティングが大事。スコアに結びつくところだからね」と警戒を強めるも、自身のパットの調子も徐々に調子を取り戻しつつあると言う。

「大会連覇は意識していない。ただやっぱりイメージが良いので頑張れそうな気がしています」と気負わず、明日の開幕に向けて表情は明るい。(兵庫県川西市/糸井順子)

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