単独首位の平塚を、池田が1打差で追う!遼は大乱調
2011年 サン・クロレラ クラシック
期間:07/28〜07/31 場所:小樽カントリー倶楽部(北海道)
池田勇太が今季初勝利へ向け2位スタート!
国内男子ツアーの第10戦「サン・クロレラクラシック」が28日(木)、北海道の小樽カントリー倶楽部で開幕。今季初優勝を狙う池田勇太がイーグル、5バーディ、1ボギーの「66」をマークして6アンダーとし、首位の平塚哲二に1打差の単独2位と好発進した。
序盤の2番でセカンドショットを池に落とし、ボギーを先行させた池田。しかし4メートルの上りのフックラインを沈めた5番でバーディを取り返すとエンジンがかかった。続く6番でも3.5メートルを沈め連続バーディ。さらに9番(パー5)ではフェアウェイから残り283ヤードの第2打をグリーンに乗せ、7メートルを沈めてイーグルを奪取した。
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後半インに入っても同組の丸山茂樹、薗田峻輔を引っ張るようなプレーを展開する。13番(パー5)でも2オンに成功。続く14番では左のセミラフからウェッジで放った第2打をピンそば50センチにつけて連続バーディ。多くの選手が苦しむ上がり4ホールも、17番で6メートルを沈めてバーディを決めるなど、難なく乗り越えていった。
それでも「素晴らしいラウンドではないが、成績だけを見れば良い」と、大満足とはいかない様子。本人も上り調子を自覚してはいるが、絶好調時には及ばない。さらに日本勢でただ一人予選通過を果たしたメジャー第3戦「全英オープン」から帰国後、休みなく2試合目。疲れも抜けない。今大会終了後には「WGCブリヂストンインビテーショナル」、「全米プロゴルフ選手権」出場のため再渡米する。
しかしその多忙なスケジュールの中で、この名門・小樽の難コースが池田の挑戦心を掻き立てる。「芝が打ちやすい。下(地面)の硬さが、アメリカっぽいのが好き。コース的にはタフだが、グリーンでは見えづらい傾斜を読んだり、コースに挑んでいく中で、コースにもてあそばれないように戦う自分がいる」と話す。
「全英―」前に自ら調整し、新調したアイアンも「まだ100点じゃないけど前のものよりは数段よくなっている」と手応え。今週はパターも新調し好感触を得た。「今日のスコアは上出来。このあと3日間、試練はある」。“強い池田勇太”が北の大地で帰ってくるか。【北海道小樽市/桂川洋一】