国内男子ツアーの年間ポイントレースは2026年に本格始動 5月に新規大会開催へ

2024年 JGTO AWARDS 受賞者たち
ポイントレースが部門別表彰のひとつとして今季スタートする

日本ゴルフツアー機構(JGTO)は21日、2026年シーズンに年間レースを従来の賞金制からポイント制に移行することを発表した。都内で行われた定例理事会後に諸星裕(もろほし・ゆたか)会長、倉本昌弘副会長が取材に応じた。

4月の「東建ホームメイトカップ」(三重・東建多度CC名古屋C)で開幕する25年シーズンは、ポイントレースを従来の賞金レースと並行して実施し、平均ストローク賞などと同様に部門別の表彰対象にする。各大会の賞金額の格差や、他国ツアーとの連携が進む国際化の波に伴うギャップを埋めるべく、世界のあらゆる男女ツアーは早くからポイント制を導入。JGTOも制度移行を急ぐ中、いくつか主催者の同意を得られていない。

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倉本副会長は新しいレースの導入について「賞金の大きい、小さいで(大会スポンサーに)不利益が起こることはないだろうと私たちは予想しているが、初めてやることに対して(一部で)アレルギーがあるのかなというところ」と難色を示す大会があったことを示唆。「(ファンには)『なぜ先延ばしにしたのか』と受け止められるが、来年(実施するという約束を)取り付けられたことは進歩だと思う」と前進を強調した。

また、ツアーは当初オープンウィークになっていた5月8日(木)から新規のレギュラー大会を開催することを明らかにした。諸星会長によると、海外ツアーとの共催を目指し、交渉を重ねているという。

翌シーズンの出場資格を争う予選会(クオリファイイングトーナメント=QT)は1次、2次を複数の国内会場のほかに、米カリフォルニア州でも実施する。6月後半から7月にかけて2週続けて開催し、通過者は日本で行われる3次、最終に進む権利を得る。

昨年11月の理事会で報告された大会のインターネット中継については、配信プラットフォーム等との契約作業を進めている。倉本副会長は「配信業者と一緒に主催者の方々を回って、1トーナメントずつお願いをしているところ」と話した。

プロスポーツリーグのビジネスとして一般的な、放映権の一括管理を行うのではなく、大会ごとに個別条件をもって長時間の生中継にこぎつけたい考え。「JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)とは違い、我々は放映権をすべて欲しいとは言っていない。あくまでも一緒にやっていきましょうと(いう姿勢)。『主催者の方々が作っている映像を売っていただけるなら買います』、『または我々で作った映像を買ってください』と提案がいくつかある」。現段階では下部チャレンジツアーの大多数の大会で同意を得ており、今後はレギュラー大会とも交渉を重ねる考えだが、実施が来季に先送りされる可能性もあるという。(編集部・桂川洋一)

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