「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日スコア
2024年 三井住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/07〜11/10 場所:太平洋C 御殿場C(静岡)
15歳で初優勝 21歳で10勝目 石川遼の通算20勝を振り返る
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(10日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆1万48人)
■1勝目 2007年5月 マンシングウェアオープンKSBカップ
東京・杉並学院高入学直後の5月に初めて出場したプロツアーで初優勝。悪天候のため最終日に決勝36ホールを回る変則スケジュールをものともせず、1980年に「中四国オープン」を制した倉本昌弘以来のアマチュア優勝を、史上最年少の15歳245日で達成した。
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■2勝目 2008年11月 マイナビABCチャンピオンシップ
2008年1月にプロ転向。シーズン1年目の10月に初勝利を飾った。最終日の最終18番(パー5)で見せたグリーンサイドからのウォーターショットが語り草に。17歳にしてルーキーイヤーの賞金ランキングを5位で終えた。
■3勝目 2009年6月 ミズノオープンよみうりクラシック
単独首位で迎えた最終日に後半12番でOBゾーンに2回打ち込み、「9」を記録。後続に追いつかれながら、16番(パー5)でチップインバーディを奪って優勝した。4月の「マスターズ」に主催者推薦で出場しメジャーデビュー。「全英オープン」の出場権も獲得した。
■4勝目 2009年8月 サン・クロレラ クラシック
日本を代表する名コース、北海道・小樽CCで初日から首位スタート。最終日の最終18番をブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)と首位で並んで迎え、バーディを奪って自身初の完全優勝を決めた。池田勇太や片山晋呉を破った勝利にうれし涙。
■5勝目 2009年9月 フジサンケイクラシック
2位に2打差を付けて単独首位からスタートした最終日は4バーディ、3ボギーの「70」。後続が崩れたことで2位に5打差をつけて圧勝した。18歳の誕生日を迎えるまでに通算5勝。賞金レースで初めてトップに立った。
■6勝目 2009年10月 コカ・コーラ東海クラシック
最終ラウンドでダブルボギーを2つ喫し、3人が首位で並び最終ホールへ。池田勇太、梶川剛奨との三つ巴の争いで、ラフからの第2打をピンそば30㎝につけるスーパーバーディで決着をつけた。シーズン4勝目。12月に史上最年少の賞金王(18歳)に輝いた。
■7勝目 2010年5月 中日クラウンズ
首位に6打差の18位から出た最終日に12バーディを奪い、世界の主要ツアーにおける18ホールの最少ストローク「58」(パー70)を記録。2位の藤田寛之、ポール・シーハン(オーストラリア)に5打差をつける圧巻の逆転劇でシーズン1勝目を飾った。
■8勝目 2010年9月 フジサンケイクラシック
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ富士桜CCで、杉並学院高時代の先輩・薗田峻輔と一騎打ち。正規の最終18番でフェアウェイバンカーからの2打目をピンそば1.5mにつけるバーディでプレーオフに持ち込み、4ホール目で相手を退けた。
■9勝目 2010年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
少年時代から憧れた太平洋クラブ御殿場コースで初勝利。首位タイから出た最終日に7バーディ、2ボギーの「67」をマークして通算14アンダー。シーズン3勝目を手にした。シーズン終盤戦、キム・キョンテ(韓国)との争いの末に賞金王の座は譲る結果に。
■10勝目 2012年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
米ツアーのスポット参戦を本格的に開始した前年の2011年は、プロ転向後初めて白星のないシーズンを送った。当時アマチュアの松山英樹を前年王者として迎えた大会で、2年ぶりにタイトルを奪還。21歳での10勝到達は最年少。雨の最終日に大粒の涙を流した。
■11勝目 2014年7月 長嶋茂雄招待 セガサミーカップ
2013年から米ツアーに本格参戦。2シーズン目の終わり、一時帰国中の北海道で優勝した。2打差の首位・小田孔明を追った最終日に「67」で回りプレーオフへ。3ホール目でバーディを奪って2年ぶりの国内ツアータイトルを手にした。
■12勝目 2015年9月 ANAオープン
PGAツアーの翌年のシード権を獲得し、プレーオフシリーズの後に参戦。1W主体の攻めで、やはり小田孔明と並んで迎えた最終日に「69」で回って競り勝った。最終18番では右ラフから低弾道のスライスボールで花道まで運ぶリカバリーでファンを沸かせた。
■13勝目 2015年12月 日本シリーズJTカップ
全選手のうちただ一人、初日から60台をマークし続けてシーズン最終戦を制した。プロ転向後、日本タイトルを初めて獲得。この年の国内ツアー出場は7試合でトップ10入りが4回、うち2勝をマークした。
■14勝目 2016年8月 RIZAP KBCオーガスタ
深刻な腰痛を理由に2月にPGAツアーで戦線離脱。7月に日本ツアーで復帰し、2試合目で復活優勝を飾った。初日から首位を守る完全優勝。2位に5打差をつけて圧勝し、翌週の「フジサンケイクラシック」で2位、続く「ANAオープン」で3位と復調した。
■15勝目 2019年7月 日本プロゴルフ選手権
2017年の夏、約5年間在籍したPGAツアーのシードを維持できずに撤退。3シーズンぶりの優勝を2つ目の国内メジャータイトルで飾った。豪雨の影響で初日が中止となり、最終日に36ホールをプレー。ハン・ジュンゴン(韓国)とのプレーオフを制した。
■16勝目 2019年8月 長嶋茂雄招待 セガサミーカップ
「日本プロ」から1カ月半後、自身初の2試合連続優勝を達成した。大会初日に義理の母が他界したしたことを試合後に告白。「ずっとお母さんが見てくれて、応援してくれていたんだと思う。不思議な力を感じたし、自分だけの力で勝てたのではないと思った」と話した。
■17勝目 2019年12月 日本シリーズJTカップ
5位から出たシーズン最終戦の最終日、首位で並んだブラッド・ケネディ(オーストラリア)とのプレーオフに突入し、3ホール目でバーディを決めて勝負を決めた。史上最年少の28歳2カ月21日で、生涯獲得賞金10億円を突破した。
■18勝目 2022年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
コロナ禍の2020年から大幅なスイング改造に取り組み、3年目にしてようやく優勝をつかんだ。大会は50回目の開催を記念して入場料を無料に。4日間で、のべ2万6702人が来場したトーナメントの主役になった。
■19勝目 2024年6月 JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品
2打差の2位から出た最終日に「68」をマークして逆転優勝。実行委員長を務めたジャパンプレーヤーズ選手会主催大会を制した。予選ラウンド2日間はマイクを装着し、中継にプレー中の声をのせる異例の取り組みも実施した。
■20勝目 2024年11月 三井住友VISA太平洋マスターズ
尾崎将司、中嶋常幸、リー・ウェストウッド(イングランド)と並んでいた大会最多勝を更新する4勝目をあげた。首位タイで迎えた最終18番(パー5)のバーディフィニッシュで決着。33歳54日での20勝は5番目の年少記録になった。