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河本力が前半→後半で9打縮める 大会記録更新の「28」で首位と2打差に急浮上

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆1万48人)

10番で決めた6mのバーディパットは、「ド真っすぐで読んで、ド真っすぐでちゃんと打てた」とこの1年の取り組みに手ごたえを感じた瞬間だった。河本力はここで弾みをつけると、後半ボギーなしの7バーディを奪って「28」をマーク。データが残る1985年以降では、9ホールの大会最少ストロークを1打更新する記録を作り、通算7アンダーまで伸ばして首位と2打差4位につけた。

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前半は2ボギー「37」と苦戦したが、後半は「間違いなく、パターが入った」と猛チャージをかけて7バーディ、2ボギー「65」。11番は2m、12番も再び6mを決めるなどパッティングが開花した。

未勝利に終わった昨年は、平均パット数が1.7954回でツアー81位と低迷。今季は一時離れていたパッティング専門コーチの橋本真和氏に再び教わるようになり、1.7606回(35位)まで徐々に復調してきた。「アドレス、パターの選び方、ストロークが全部すごくズレちゃっていた」と、修正するのに「1年かかる」と橋本氏に言われたのがちょうど1年前。「こうやって良くなってきて、横浜くらいから良い感じで打てている」と、8月「横浜ミナトチャンピオンシップ」から今週まででトップ10が3度と、好調の要因は間違いなくパッティングにある。

トップ5で最終日を迎えるのは、12位で終えた5月「中日クラウンズ」以来。本大会では2022年に5位に入るなど、「ほかのコースよりドライバーが振れるので、気持ちいい」と好きな大会の一つでもある。「全力をつくして、あしたもできることにしっかり集中してやっていきたい」と、22年「バンテリン東海クラシック」以来の通算3勝目もそう遠くない。(静岡県御殿場市/谷口愛純)

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2024年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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