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同一コース3勝以上がいる大会はいくつ? 石川遼が考える歴代覇者が強いワケ

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆4822人)

16番のバーディトライ、17番(パー3)のパーセービングと、終盤2ホールで短い距離のパットがカップに蹴られた。「ちょっと短めのパットだったので、決めたい距離ではあった」と石川遼は悔し気にクラブを握ったが、2バーディ、3ボギー「71」で回って通算3アンダー11位。3勝を誇る大会で、ことしも上位で週末を迎える。

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この日は“お先”のパーでスタートするなど、序盤から惜しいパットが続き、最初のバーディが来たのは11番。傾斜の際に切られたカップに苦戦してチャンスを獲りきれない。「“入ったかな”というのが入らない」ともどかしい展開が続いたが、ツアー屈指の高速グリーン自体に苦手意識は持っていない。

「コースが改修されても、グリーンの質やスピードはあまり変わっていない。ラインをしっかり覚えている訳ではないけど、思ったラインや強さに行ってくれる」と、過去15度出場した経験は生きている。本大会の太平洋クラブ御殿場コース開催は1977年からで、直近では2018年に全面改修が行われたが、グリーンの感覚に大きな変化はない。そこが経験値のある選手のアドバンテージと思っている。今年も予選ラウンドを終えて、石川のほか1位金谷拓実、2位今平周吾、3位谷原秀人と上位に歴代覇者が並んでいる。

本大会では、大会最多の3勝をあげた尾崎将司(1973、92、94年)、中嶋常幸(1985、2002、06年)、リー・ウェストウッド(1996―98年/イングランド)、石川(2010、12、22年)のうち、尾崎を除く3人の優勝はすべて御殿場だった。ちなみに国内男子ツアーで、同一コース3勝以上の選手が最も多いのは「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で5人。その次が本大会、「ANAオープン」、「ブリヂストンオープン」(21年まで開催)だ。

残り2日で首位と5打差は、十分に逆転圏内。「きょうはミスがたくさん出たので、ここから巻き返すのに必死にならないといけない」。御殿場のグリーンを熟知する石川が、表情を引き締めた。(静岡県御殿場市/谷口愛純)

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2024年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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