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“どん底”にいた重永亜斗夢が切望したパター「めちゃくちゃ入るって聞いて…」

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(5日)◇三木GC(兵庫)◇6993yd(パー71)◇晴れ(観衆2859人)

重永亜斗夢が5バーディ、2ボギーの「68」でプレーした。前半3番は1.5mを入れてバーディ。11番(パー3)は6mを決めるなど、グリーン上で好調だった。

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手には藁(わら)にもすがる思いでオーダーしたオデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM(トライビーム)2-BALL CS パターが握られていた。「最近パターに悩んでいた。入んなかった」。今週を前に今季4勝で賞金ランキング1位を独走する平田憲聖と同モデルのパターをメーカーにオーダーしていた。

「全く同じのを作ってくれと。重さ、長さを全部いっしょにしてもらった。めちゃくちゃ入るって聞いたので。自分の悪い癖でヘッドが出ずに手元が出て、ロフトが立って、ボールが滑るミスがある。それを補ってくれる見た目と重量感。芯をちょっと外してもまっすぐ転がってくれる作りになっている」と絶賛した。

今季は14試合をプレーして予選落ちが8試合(棄権1試合)。トップ10は3月「東建ホームメイトカップ」(4位)のみだった。左の腰の関節炎に悩まされながらクラブを握ってきた。「寝て起きたらやっぱり痛い。(スイングでも痛みに)ビビって腰が引ける」。賞金ランキングは59位と低迷しており、賞金シード(上位65人)も気になる位置にいるが、いまはそれに左右されることなくゴルフができていると言う。

「最初はめちゃ意識していたが、ゴルフの内容とけがを見ていたら、そこにしがみつくレベルじゃない。そう思った瞬間に落ち着いた。だから今週も焦りもなくやれている」

トップと4打差の通算13アンダー4位で最終日に臨む。2018年「東建ホームメイトカップ」以来となるツアー2勝目も狙える位置だが、「平常心で焦らず。体と相談しながら、今のやれることを一生懸命やる」と気持ちを切り替え、練習グリーンでパターを握った。(兵庫県三木市/玉木充)

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