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崩れかけたポーカーフェイス 平田憲聖は不満の「68」でも今季4度目の最終日最終組

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(21日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72)

前半8番、5mほどのバーディパットが惜しくも決まらなかった平田憲聖は少しだけいら立ったようなアクションを見せた。いつもポーカーフェイスを貫き、冷静沈着なプレーでライバルたちを突き放す23歳には珍しい場面だった。

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自慢のロングアイアンの精度を見せつけて2オンした1番(パー5)でバーディ発進。ただ、その後はバーディパットを打ち続けながらスコアを伸ばせなかった。パー5の7番はティショットを右に曲げ、取りこぼした。「やっぱり伸ばし合いなので。そういう1打で流れも変わる。それもあって、そういう(自分に怒っている)風に見えたのかもしれないですね」と苦笑する。

それでも、直後の9番では賞金ランキング1位の底力を誇示する一打。「そんなにライは悪くなかった」という右ラフからのセカンドは、握った54度のウェッジをしっかり加速させてグリーンまでキャリーで持っていった。手前ピンの左2mに絡め、「あれは完ぺきでした」と胸を張るショットで2個目のバーディを奪った。

後半も2バーディを加えて2日連続のボギーなし「68」だが、18アンダーのトータルを含めてちょっぴり不満がのぞく。「チャンスはいっぱいあった。やっぱり20(アンダー)は行きたいなと思ってスタートして、それがクリアできなかったのはちょっと悔しい」と言った。

「3日目の前半とかは、見てもあまり意味がない」と話したように、コース内でリーダーボードを初めてチェックしたのは後半15番だったという。「20まで行けば、上に来るのは(最終日に)同組の選手くらいだろうと思っていた」。20アンダーに乗せた清水大成が単独首位に浮上したのは、ある意味で予想通り。2打差2位から今季4度目の最終日最終組を回る。

「タイセイくんは、すごくいいゴルフをしていたんだと思う。今週に入る前から優勝したいと思っていた。伸ばさないと勝てないので、攻めの姿勢でプレッシャーをかけていきたい」。地元関西では初タイトルとなる通算6勝目をはっきりと見据えた。(神戸市北区/亀山泰宏)

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