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「ダメだったらゴルフをやめよう」 35歳・中西直人の覚悟

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 2日目(21日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇雨(観衆997人)

サインボールをお願いするギャラリーに「もう今日は1ダース、無くなっちゃんです…」と申し訳なさそうに話すのは、ホストプロとなる中西直人。タイトルスポンサーのサトウ食品の契約選手として大会を盛り上げるために12個入ったボールの箱を6つ用意してきた。

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普段なら3箱ほど使用するメーカーからの提供で用意するが、今回は「4ダースいただけて、サトウ食品さんのロゴ入りのも2ダースいただいて今週は6ダース持ってきました」と入念に準備してきた。

すべては喜んでもらえるように。その思いは、プレーでもしっかり発揮した。1アンダー58位から出た2日目、6バーディ、2ボギーの「68」で回って通算5アンダー41位で週末に進む。今大会において直近2年は予選落ちが続いていた。過去、決勝に進めなかった週末はクラブの代わりにマイクを持って大会を盛り上げてきただけに喜びも大きい。

下部ABEMAツアーを主戦場に臨む今季は「本当にダメだったらゴルフをやめよう」という覚悟を持っているという。「そのぐらい『今年は大事だよ』って家族やコーチと話しながら取り組んでいますね」。2015年に結婚をしており、一家の大黒柱になる35歳。22年に喪失したシード復活を目指してる。

去年からスイング改造に取り組み、加えて今年からはコーチも雇ってスコアメークを大きく左右する「マネジメント」に力を入れてきた。ショットの球筋も理想の形に近づいてきたが、「持ち球を変えるとミスの仕方も変わって。景色みたときに『こういう球が出たら嫌だな』というネガティブな部分が出てきたりして、そんな自分自身を論破できるように」と思考を深めてきた。

取り組んできたことが成績にも出れば自信にもなる。「ずっと予選落ちが続いて、(ゴルフが)向いてないんちゃうかなって思うことが何回もあった。究極は調子が悪くても常に上位争いをしないといけないけど、マネジメントが少しずつ良くなってきた。今日は少しだけ自信になりました」

会場には自らデザイン、販売したウェアを着用して応援にくるファンも増えてきた。プロゴルファーとして結果にこだわる。(栃木県那須塩原市/石井操)

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